すべての芸術は音楽に嫉妬する

マグノリア (219.62.234.179)  

ショーシャンクさん、こんにちは。
今年はコロナ一色の一年になりましたね。
クリスマスも何もかも例年のような華やかさや賑わいのない街を歩いてると、寂しいと同時に コロナウィルスで一変してしまった、この世界の脆弱さをあらためて目の前にする思いです。
今年はベートーヴェン生誕250年ということで 音楽番組でもよくとりあげられていました。
先日も偶然つけた深夜ラジオで特集があり、フルトヴェングラーのバイロイト盤の第4楽章を聴きました。
ラジオ電波の環境は良くないし、古いアナログ録音という状態でしたが、当時の観衆と一体となった熱量が感じられて とても良い夜のひとときを過ごせました。
ショーシャンクさんがベストと書かれてた、ウィーン盤もいつか聴いてみたいです。
人の心が拠り所に生きていく、確かな存在 それに近づくために、 本や、音楽、絵画、映画、芸術、、そういったミューズの手を借りるのもひとつの道 縁あっての、人の存在もひとつの道 多くの道があって、未だ見えていないのかもしれない、そういう感じを受けるときがあります。
なかなか投稿できないですが、 ショーシャンクさんはじめ、みなさんの書き込みは読ませてもらっています。
ありがとうございます。
新しい年が平和な一年となりますように。

 

 

マグノリアさん、こんばんは。

今年もあと数時間で終わりです。

最後までコロナのニュースが飛び込んできました。

東京で、1日の感染者数が1337人とはじめて1000人を超えたとのことです。

全国でも、4188人とはじめて4000人を超えたようです。

来年も大変な年になりそうです。

 

こういうときほど、芸術が必要ですね。

すべての芸術は音楽に嫉妬する、

すべての学問は数学に嫉妬する、

という言葉があります。

芸術の中でも、音楽に勝るものはないように思えます。

純粋な音楽は翻訳が要らず、直接魂に響いてきますから貴重です。

 

フルトヴェングラーのバイロイト盤を聴かれたのですね。

是非、今度は、ベルリン盤、ウィーン盤も聴いてみてください。

バイロイト盤は世紀の名演なのですが、この2つの盤はそれを超えています。

 

たぶん、本よりも音楽の方が多くのことを語ってくれるのではないでしょうか。

 

来年、大変な状況になっても、芸術特に音楽を忘れないようにしたいと思います。

 

来年が素晴らしい年になりますように。

『コンフィデンスマン プリンセス篇』


『コンフィデンスマンJP プリンセス編』予告【7月23日(木・祝)公開】


owl22 (106.156.113.172)  

ショーシャンクさん、 おはようございます。
今年も大変お世話になりました。
天空から眺めるがごとく、地球での出来事をとらえて発信してくださるので 悪事でも一呼吸、ワンバウンド置いて捉えることができました。
そういえば、今年はとても空が青く澄んでいてきれいでしたね。
夜には月の周りの虹模様もみえました。
 
昨日は『コンフィデンスマンJP プリンセス編』を観ました。
今年亡くなった方や自粛している出演者もいて、複雑な思いの中観ましたが、有名な出演者がとても多くいました。
私は「ロマンス編」の方が好きです。
 
今年は死を意識したことで生をより深く考えることができました。
だから私にとって良い年となりました。
 
”I hope” は現実世界で生きる心の支えとなりました。
ショーシャンクさんと出会えて私はとてもとても幸運だと思います。
来る年も、(気をつけながらも)良い年にしていきます。
ショーシャンクさんのご健勝とご多幸をお祈り申し上げます。
ありがとうございます。

 

 

owlさん、おはようございます。

今日で今年も最後ですね。

今年も大変お世話になりました。

私も『コンフィデンスマン プリンセス篇』観ました。

ロマンス篇に比べ、中身がスカスカでしたね。

メッセージ性が前面に出ていて、洒脱なところがなくなっています。

今までと脚本家が違うのではないかと思ったくらいです。

やはり、このシリーズはテレビドラマ版が最高です。

映画ではどうしても力が入りすぎて、最も大事な『間』のようなものが抜けたり、あるいは2時間にするためにダラダラと冗長になあったりしがちです。特に日本映画は。

その悪さがもろに出たのがこのプリンセス篇でしたね。

これからも続編は作られるのでしょうけど、どんどん面白さがなくなっていきそうです。

 

さて、今年は、コロナに明けてコロナで暮れた一年でした。

人類のメンタルが試されているような年でした。

今年ほど、『I hope』が必要な年はなかったですね。

そして来年はさらに。

来年早々に人類は、トミーを失ったときのアンディのような状況になってしまうかもしれませんが、心の中にジワタネホを持ち続けることが大切ですね。

 

来年が、owlさんにとって素晴らしい年になりますように。

 

 

 

 

 

変異種の現在の状況

イギリスと南アフリカ、それぞれの新型コロナ変異種の現在の状況は?

  

(提供:PantherMedia/イメージマート)

ウイルスの変異とは?

変異とは、生物やウイルスの遺伝子情報の変化を指します。

変異が起こると、例えばウイルスが感染しやすくなったり、治療薬が効かなくなったり、ワクチンが利きにくくなったり、というウイルスの性質の変化が起こりえます。

現在、イギリス、南アフリカ共和国で新たな変異種が見つかり世界各国に広がっています。

現在の状況と、これまでに分かっていることをまとめました。

現在の変異種の広がりは?

イギリスの変異種 VOC 202012/01

 

GISAIDデータベースにアップロードされたイギリスの全分離株の中で、VUI 202012/01変異株の割合(ECDC. THREAT ASSESSMENT BRIEFより)
GISAIDデータベースにアップロードされたイギリスの全分離株の中で、VUI 202012/01変異株の割合(ECDC. THREAT ASSESSMENT BRIEFより)

 

イギリスでは「VOC 202012/01」と呼ばれる変異種が拡大しており、特に、拡大が顕著な南東イングランドでウイルス学的調査が行われたところ、症例の半分以上が新しい変異種(VOC 202012/01)によることが分かっており、最も早い症例は2020年9月20日に確認されています。

この変異種はこれまでの新型コロナウイルスよりも感染性が高く、再生産数(R)を 0.4 以上増加させ、最大 70% 感染性が増加する可能性が示唆されています。

したがって、この変異種が拡大することによって、新型コロナウイルス感染症の流行がますます広がることが懸念されます。

さらに、イギリス国外では、デンマーク(9例)オランダ(1例)ベルギー(4例、)オーストラリア(4例)スペイン(4例)カナダ(2例)アイスランドイタリアスウェーデンでもVOC 202012/01による感染例が報告されています。

またシンガポール香港ドイツでも検疫中の英国からの帰国者からVOC-202012/01が検出されたとのことですが、検疫でのみの検出であり、国内流行を意味するものではありません。

日本ではこれまでに羽田、関西国際両空港での空港検疫で5人からVOC-202012/01が検出されている他、英国に渡航歴のある30代男性ら東京都内の男女2人からも検出されています。

南アフリカ共和国の変異種 501Y.V2

 

南アフリカ共和国における新型コロナの新規患者報告数(Worldometerより)
南アフリカ共和国における新型コロナの新規患者報告数(Worldometerより)

 

南アフリカ共和国では12月に入ってから新型コロナの新規患者報告数が急増していますが、12月18日、南アフリカ保健省はCOVID-19患者の急増と新規変異種(501Y.V2と命名)の割合が80~90%に増加していることを報告しました。

また、12月23日、イギリスは、南アフリカからの渡航者との接触歴がある501Y.V2の2例を報告しています。

現時点ではこの南アフリカの変異種 501Y.V2は日本国内では報告されていません。

イギリスや南アフリカ共和国の変異種はどのようなものなのか?

 

新型コロナウイルスの系統樹 赤線で囲んでいるのがVOC 202012/01変異ウイルス(nextstrainより)
新型コロナウイルスの系統樹 赤線で囲んでいるのがVOC 202012/01変異ウイルス(nextstrainより)

 

新型コロナウイルスは常に変異をしており、これまでのところ、新型コロナウイルスは月に1~2回程度のペースで変異を繰り返してきました

つまり、現在の新型コロナウイルスの多くは、1月に中国で見つかった新型コロナウイルスとは約20箇所の変異が蓄積されてきている計算になります。

しかし、この「VOC 202012/01」と呼ばれる変異種は29もの変異が確認されており、これは通常想定されていた変異よりも早い速度で変異が起こったことが示唆されています。

系統樹、というウイルスの家系図のようなものがありますが、これによると、VOC 202012/01という変異種はかなり離れたところに位置しており、中間のウイルスがほとんどないことが分かります。

つまり、VOC 202012/01という変異種はこれまでのウイルスに観察されていなかった、短期間での複数箇所の変異が生じたものと推定されています。

 

 

新型コロナウイルスのスパイク蛋白と宿主細胞のACE2受容体(https://doi.org/10.1161/CIRCULATIONAHA.120.046941)
新型コロナウイルスのスパイク蛋白と宿主細胞のACE2受容体(https://doi.org/10.1161/CIRCULATIONAHA.120.046941

 

このVOC 202012/01という変異種を特徴づける変異の一つにN501Yというスパイク蛋白の変異があります。

これまでの研究では、このN501Yという変異によってスパイク蛋白がACE2受容体により強固に結合することが示されています。

 

 

南アフリカの変異種 501Y.V2と南アフリカでの広がり(doi: https://doi.org/10.1101/2020.12.21.20248640)
南アフリカの変異種 501Y.V2と南アフリカでの広がり(doi: https://doi.org/10.1101/2020.12.21.20248640)

 

南アフリカ共和国で見つかった変異種(501Y.V2)でも同様にこのN501Yという変異が確認されており、感染性が増加している可能性が示唆されているものの、現時点では十分な証拠はありません。

イギリスの変異種とは関連ない系統の進化と考えられています。

なぜ変異が起こったのか?

今回のイギリス、南アフリカ共和国、ナイジェリアでの変異種の出現の原因は明らかではありません。

イギリスでの変異種の増加は新型コロナワクチンの接種開始よりも前に観察されていることから、この変異種がワクチン接種による選択圧によって生じたものではないだろうと考えられています。

 

ミンクを介して誘導された変異種「Cluster 5」
ミンクを介して誘導された変異種「Cluster 5」

 

デンマークでは、ミンク由来の変異種が問題となりました。新型コロナウイルスはヒトだけでなく動物にも感染することは以前から分かっていましたが、ヒトとヒトの間で感染を繰り返すよりも、ミンクという動物の間で感染を繰り返す、あるいはヒトとミンクとの間で感染を繰り返すことで変異が誘導されやすくなることが示唆されてます。

しかし、イギリスの変異種は、すでにイギリス政府はこの変異種と動物との間に明確な疫学的関連性がないことをヨーロッパCDCやWHOに報告をしていることから、その可能性も低そうです。

免疫が極端に弱っている人では新型コロナウイルスは長期間持続感染することがあり、変異ウイルスが生じる可能性が指摘されています。ある1人の新型コロナ患者の中で新型コロナウイルスが長期間持続感染することで、免疫から逃れるために変異したウイルスが生き残り、他のヒトにも広がったという可能性は残されています。

 

免疫不全患者において新型コロナウイルスの変異が観察された事例(https://doi.org/10.1016/j.cell.2020.10.049)
免疫不全患者において新型コロナウイルスの変異が観察された事例(https://doi.org/10.1016/j.cell.2020.10.049)

 

これまでにも、免疫不全患者において長期間ウイルスが検出され続けた患者に回復者血漿が投与され、変異したウイルスが分離した事例が報告されています。

同様に、免疫不全患者の繰り返す再燃に対して複数回のレムデシビルやモノクローナル抗体を投与した症例でも、変異したウイルスが検出されています。

このように、免疫不全患者ではウイルスに対する抵抗力が弱いためウイルスの増殖が起こりやすくなり、そこに抗ウイルス作用を持つ治療薬が投与されることによって変異種が選択されやすくなるのではないかと考えられます。

変異ウイルスが広がるとどうなるのか?

イギリスの変異種 VOC 202012/01はこれまでの新型コロナウイルスよりも感染性が高く、再生産数(R)を 0.4 以上増加させ、最大 70% 感染性が増加する可能性が示唆されています。

したがって、この変異ウイルスが拡大することによって、新型コロナウイルス感染症の流行がますます広がることが懸念されます。

それ以外の影響として、この変異ウイルスは、スパイク蛋白という新型コロナウイルスの特徴的な蛋白に変異が起こっていることから、イギリスでは、スパイク蛋白遺伝子を検出するPCR検査でこのウイルスを検出できななった事例が報告されています。

ただし、このスパイク蛋白遺伝子を検出するPCR検査は日本国内ではあまり一般的ではなく、診断に与える影響は大きくなさそうです。

重症度に与える影響についてはまだ情報が少なく、これまでのところ、この変異ウイルスに感染した症例で重症度が高いという証拠は示されていませんが、症例の大部分が重症化リスクの低い60歳未満の人であることから、現時点でははっきりしたことは分かりません。

ただし、変異種が重症度に与える影響は変わらないとしても、感染性が増加し感染者が増えれば重症者も増えることになります。

また、小児に対してもこれまでの新型コロナウイルスよりも感染しやすいのではないかと考えられています。

変異ウイルスはヒトの細胞に結合するスパイク蛋白に関連しており、ウイルスの抗原性を変化させる可能性があります。

スパイク蛋白質が変化すると、新型コロナウイルスに対する抗体の効果が減弱する可能性がありますが、その結果として再感染のリスクの増加やワクチンの有効性の低下に影響を与えるかどうかは現時点では不明です。

また、一度新型コロナウイルスに感染した人が、VUI 202012/01変異ウイルスに再感染するのか、また新型コロナワクチンに影響に与えるのかについても現時点では不明です。

 

アフリカの変異種 501Y.V2も感染性が増加している可能性が示唆されているものの、現時点では十分な証拠はありません。501Y.V2によって、重症化しやすくなる可能性やワクチンの効果への影響についても現時点では不明です。

日本で変異種が広がる可能性は?

現時点でイギリスの変異種 VOC 202012/01はイギリスの渡航と関連のある事例からのみ報告されており、国内で変異種が広がっている証拠はありません。

日本で新型コロナウイルスの遺伝子配列まで読まれているのは、およそ10例に1例ですので、日本国内で見つかっていないだけの可能性もありますが、少なくとも蔓延しているような状況ではないと考えられます。

政府は12月26日に外国人の新規入国を12月28日から1月末まで中止することを発表しています。

 

現在、日本は過去最大規模の新型コロナの流行を経験しており、症例数もまだまだ増加傾向です。

すでに一部の地域では本来必要な医療が十分に提供できなくなってきていますが、この状況で日本国内で変異種が広がってしまえば、まさに危機的状況となるでしょう。

日本国内でこれ以上深刻な流行を引き起こさないためにも、今こそ一人ひとりが感染対策を徹底すべき時です。

 

この年末年始は、

・帰省・初詣・忘年会・新年会などのイベントはオンラインで済ます

・できる限り外出を控える

など、人との接触を減らし、

・屋内ではマスクを装着する

・3密を避ける

・こまめに手洗いをする

といった基本的な感染対策を遵守するようにしましょう。

手洗い啓発ポスター 羽海野チカ先生作
手洗い啓発ポスター 羽海野チカ先生作

 

※参考文献

ECDC. THREAT ASSESSMENT BRIEF「Threat Assessment Brief: Rapid increase of a SARS-CoV-2 variant with multiple spike protein mutations observed in the United Kingdom

国立感染症研究所「感染性の増加が懸念されるSARS-CoV-2新規変異株について (第2報)

忽那賢志感染症専門医

感染症専門医。2004年に山口大学医学部を卒業し、2012年より国立国際医療研究センター 国際感染症センターに勤務。感染症全般を専門とするが、特に新興再興感染症、輸入感染症の診療に従事し、水際対策の最前線で診療にあたっている ※記事は個人としての発信であり、組織の意見を代表するものではありません。本ブログに関する問い合わせ先:skutsuna@hosp.ncgm.go.jp、研究プロフィール:https://researchmap.jp/kutsunasatoshi

※※※※※

 

 

これまた、非常にわかりやすい解説です。

やはり、野生動物を経由すると複雑な変異を遂げるのではないかという気がします。

アフリカや中国は、野生動物との接触が濃密ですから、凶悪な変異を遂げるとしたらアフリカか中国だろうと思っています。

南アフリカやナイジェリアの変異種が非常に気になります。

また、イギリスの変異種においても、弱毒化していないようですし、若い人を重症化しやすいという情報もありますので、とても気がかりです。

 

コロナ変異株に警戒する理由

英国と世界がコロナ変異株に警戒する理由

 

英国フランシス・クリック研究所。コロナ検査のセンターとしても機能した。

12月19日、ボリス・ジョンソン首相はロンドンならびに隣接するイングラント南東部を封鎖(ロックダウン)する決定をした。

この決定にあたり、これらの地域では12月に新規感染と入院数が急増し、しかも過去1ヶ月で特定のコロナ変異株が急速に増加、検出されるコロナの圧倒的多数を占めるに至ったことが懸念にあげられた。

 

この英国型のコロナ変異株で重症度が変化するデータはないが、伝染力が6−7割程度、強まっていて、実効再生産数Rを0.4程度おしあげる可能性がある。英国政府の専門家委員会は、まだ最終結論ではなく結論は流動的であるものの、伝染力が従来のウイルスよりも高いことには相応の証拠があるとしている。

 

12月20日には、英健康相マット・ハンコックがテレビ番組のインタビューで、新コロナ変異株による流行は制御不能になり最高度の封鎖導入は避けられなかったこと、現在変異株のため大変に深刻な状況にあることを述べた。

そして、今回の流行の克服と封鎖の出口はワクチン接種を広めることにあるとし(広く接種がいきわたるまでの)今後数ヶ月間封鎖が続く可能性を示唆した。

 

一体なぜ英国型の変異株はこれほど警戒されており、英政府の政策を大きく左右し、各国の迅速な対応を促したのか、背景を書きたい。

 

 

全英共同研究チームによるコロナウイルスの変異モニタリング

英のコロナ変異株にまだ不明な点は多いが、実際、コロナの疫学・ウイルスのゲノム配列・免疫・生化学など周辺の証拠から警戒すべき理由は十分ある

 

英国はもともと感染症の研究、公衆衛生・疫学・統計、ゲノム配列を決定するためのシークエンス技術といった科学に特に強い。そしてコロナ変異株の研究にはこの全ての分野が必要になる。これら全ての分野の科学者が参加した全英的共同研究チームCOG-UKが、パンデミック初期であった4月に設置。それ以来、COG-UKは日々変異株のモニタリングと性質の検証をしてきた。

 

COG-UKは30億円の予算で運営され、コロナPCR検査で陽性に出た検体を使い膨大な数のコロナ検体のゲノム配列を決定している。

することだけではなく、病院で治療をうけたコロナ患者における様々な変異株の動態や、変異株の分類(系統樹による分析)、変異株の生化学的・免疫学的解析まで包括的に行っている。

 

COG-UK によれば、これまでに14万の検体のゲノム配列を決定し、Sタンパクだけでも合計4000種類の変異が確認されたという。

 

これらの変異株のなかで、COG-UKは10種類の変異株に特に注目して観察・研究をおこなってきた。下述するように、今回問題の変異株B1.1.7(現在はVOC202012/01とよばれる)は多々の研究データからも特に憂慮されていたものである。

 

 

英国型変異株の特徴

COG-UKが変異株B1.1.7について憂慮し、集中的に調査研究をおこなってきたことには理由がある。

 

まず、変異株B1.1.7は際立って多くの変異をためこみ(17箇所のアミノ酸変化を伴う株特異的な変異)、8つの変異はスパイクタンパク(Sタンパク)にある。

 

新型コロナのSタンパクは、ウイルスが人の細胞に感染する際につかうものである。それゆえ、ヒトの免疫系がコロナ感染から体を防御するために標的とする重要なウイルスタンパクであり、ファイザー・ビオンテックやオクスフォードの開発したワクチンの材料(免疫原)として使われている。

 

ただしこれだけでは、変異株B1.1.7が感染性や治療・ワクチンへの反応の仕方を変えている可能性をただちに考慮する必要はない。上述したとおり、これまでに14万の検体からSタンパクに4000の変異がみつかっており、そのほとんど全ては、とくにウイルスの挙動や人間の反応を変えるわけではないことがわかっている。

 

ところが、変異株B1.1.7のもつ3つの変異は機能的な意味がある可能性がみえてきている。これが生物学的に憂慮される理由のひとつである。

 

このなかで筆頭の変異N501Yは、英国の変異株B.1.1.7だけではなく、南アフリカで伝染効率がよく重症化をふやすのではと問題とされている変異株501Y.V2にもみられる。ただし、この2つの変異株は、N501Y以外には似ているところは少なく、かなり前に各地域で独立に生じたと思われる。

 

SタンパクはN501Yの変異をもつとヒトの細胞にあるタンパクACE2に結合しやすくなるとみられている。これがどの程度感染の動態を変えるのかはわかっていない。

 

また、N501Yは、マウスに対する病原性を強め、マウスに重症肺炎を起こすようになることがわかっている。しかし、人間でコロナ感染の病像を変えるか、重症度を変えるかどうかはわかっていない。

 

 

イングランド公衆衛生局による流行モニタリング

このようにわかっていないことだらけであるが、爆発的な変異株B.1.1.7の流行地域では、感染者数の急増にともなって、入院患者・重症患者が急増し、春の第1波にくらべても、かつてない最悪のレベルにまで医療が逼迫していることは重要である。つまり、少なくとも、変異株B.1.1.7は弱毒化していない。

 

COG-UKにも参加しているイングランド公衆衛生局(PHE)は、コロナを含む呼吸器感染の流行モニタリングを日々行なっている。

 

イングランドは10月までに北部イングランドを中心に著しかった流行増加を制御するため11月5日―12月2日のあいだにロックダウンされた。

 

イングランド公衆衛生局の流行モニタリングで、ロックダウン後は流行は順調に制御され、とくに流行増加が危機的であった北部イングランド(マンチェスター・リバプールなど)で効果は著明であり、流行が予測通り制御されていたことが確認されている。

 

ところが不思議なことにイングランドのケント州とその周辺では11月のロックダウンにもかかわらず流行の抑制がうまくいっていなかった。そして12月のロックダウン解除後1週間もたたない12月8日までにケント州で流行の明確な増加がみられた。

 

そこでイングランド公衆衛生局は増加の原因を詳細に分析。これにより、ケント州から採取されゲノム配列が決定した915検体のうち828検体は変異株B1.1.7によるものであることが判明した。

 

イングランド公衆衛生局の12月の調査時点ですでに、変異株B1.1.7はケント州のみならずロンドン北東部でも蔓延しだし、他のロンドン市内、エセックス州、アングリア州からの検体からも検出された。

 

 

コロナPCR検査センターによる変異株の検出

このように、変異株B1.1.7を憂慮すべき一つの理由は急速な流行の時間動態にある。これに統計的な確信をもつためには、相当量のデーターが必要である。

 

ここで英国で不幸中の幸いは、予期せずして相当量のデータが英国のPCR検査のおかげで、既に手に入っていることである。

 

ウイルスゲノムのシークエンス検査は正確で高度なデータを提供するが、高価で手間のかかる検査である。したがってシークエンス検査実施数はPCRを行った検体のうち一部にしか行えないものである。

 

それでも英国は140万人の感染者をPCRで確認し、そのうち14万人分の検体のウイルスゲノム全配列を決定している。おそらくこれは世界一の数で、英国はコロナ変異株の調査・モニタリングに強いインフラを築いているといえる。

 

この巨大な検査キャパシティをもつために、英国ではコロナ流行制御のため大きなPCR検査センターを複数設立・運営している。このうち3つの検査センターでは、全ての検体についてSタンパクをふくむウイルスの3つの遺伝子を検出することで高い検査精度をもたせていた。

 

ここで幸運なことに、検査センターが使用していたPCRは、たまたま変異株をみわけられるものだった。

変異型B1.1.7はSタンパクの遺伝子検出用のPCRでは陰性となるが、ほか2つのウイルス遺伝子のPCRでは陽性になるという、特有のパターンになる。

 

イングランド公衆衛生局は、PCR検査センターからの過去のデータを検証、シークエンスのデータと照らし合わせた結果、「SタンパクのPCRでは陰性となり、ほか2つのウイルス遺伝子のPCRでは陽性」という検査検体のほとんど全て(97%)が変異株B1.1.7であることをつきとめた。

 

この幸運のおかげで、英国では、時系列をさかのぼって、いつ変異株B1.1.7が出現・増加したかの動態を、一般向けPCR検査結果とCOG-UKによる高度なシークエンス検査結果の2つで調べることができた。

 

 

英国ミルトン・キーンスの検査センターにおける全PCR検査結果中、変異株B1.1.7の検査結果における割合を示す。英政府ウェブサイトGOV.UKより、改変。 Open Governmen Licenceによる提供.https://www.gov.uk/government/publications/investigation-of-novel-sars-cov-2-variant-variant-of-concern-20201201
英国ミルトン・キーンスの検査センターにおける全PCR検査結果中、変異株B1.1.7の検査結果における割合を示す。英政府ウェブサイトGOV.UKより、改変。 Open Governmen Licenceによる提供.https://www.gov.uk/government/publications/investigation-of-novel-sars-cov-2-variant-variant-of-concern-20201201

 

その検討結果が上の図である。変異株B1.1.7は、9月後半よりゆっくり増加、11月にはいって急激な増加をおこし、12月以降、さらに流行のスピードを増して、既存のウイルスを圧倒的に凌駕し、コロナ流行の中身を急速に置きかえていることがわかる。

 

これらのデータから、ごく最近の研究では、変異株B1.1.7の伝染効率はやはり6割程度高くなっていることが示唆されている。この数字はまだ変化すると思われるが、1月半ば〜下旬にはもう少し状況がみえてくるのではないかと思われる。

 

 

急激な流行と変異株の地域的局在

変異株B1.1.7を憂慮すべきもう一つの理由は、流行地域の動態にある。

 

特定のコロナ変異株が優勢になることは2−4月に世界中でみられたことは説明する必要がある。たとえば、現在主流のコロナウイルスは実はD614Gという変異株である。これは当初のウイルス株にはなかった変異D614Gをもち、2月ー4月に急速に世界中で圧倒的多数となった。D614Gが伝染効率を若干高くした結果と考えられている。

 

今回の英国型変異株B1.1.7は変異を多く持ち、変異株流行と流行拡大の地域が重なり、6ー7割伝染効率がよいと推定さる。パンデミックの動向を変えるかの結論まではないが、英政府は予防的に迅速に動く決断をしたとみられる。

 

変異株の性質を考えるとき、その変異株に感染した人が極めて多くの人に感染をたまたまひろげた(スーパースプレッダーとなった)がゆえに急速に拡大したように見えるだけ、という可能性は当然のことながら検討されてきている。しかしながら、それでは変異株の特有の地理的広がり、疫学的データなど説明しがたく、より警戒して調査観察・研究をおこなっていくべき段階になっている。

 

 

UTLA rateは人口10万人あたり週あたりの新規感染者数。データは英政府GOV.UKサイトhttps://coronavirus.data.gov.uk/details/interactive-map より. Open Governmen Licenceによる提供.
UTLA rateは人口10万人あたり週あたりの新規感染者数。データは英政府GOV.UKサイトhttps://coronavirus.data.gov.uk/details/interactive-map より. Open Governmen Licenceによる提供.

 

注意すべきなのは、マンチェスターからロンドンにいたるまで、封鎖による生活制限は同様であり、とりたてて行動に違いがあるとは考えにくい。それなのに、イングランド南東部でのみ急激にコロナの感染者数が、新規感染が10万人あたり週に1000人以上という地域が続出、これまでにない数にまで増加し、そこから周囲に染み出すように流行が広がっている。そして、これらの流行爆発地域で圧倒的多数なのが変異型B1.1.7である。

 

繰り返すが、11月まで問題であったのはイングランド北部の流行拡大で、イングランド南東部はパンデミック始まり以来とりたてて特に他の地域にくらべて激しい流行はなかった。

 

イングランド公衆衛生局は変異株B1.1.7が1108検体から確認されたとして、VOC202012/01と改名し、警戒して観察・調査を進めている。

 

以上の英政府の声明・データにより、欧州各国をはじめ世界の多くの政府が水際対策を強化した。

 

  

小野昌弘イギリス在住の免疫学者・医師

免疫学者、医師。古き良き京大で培った幅広い教養を武器に、免疫学の根本的進歩をめざした研究を行うかたわらで、ブログ・ツイッターで科学・社会の問題についても発言している。所属はインペリアル・カレッジ・ロンドン(上席講師(准教授))で、研究活動のほか学部学生から博士課程までの教育・学科運営業務にも携わる。

※※※※※

 

 

わかりやすい解説です。

今までこれほど世界中に感染拡大していたのは、D614Gという変異株のようです。

しかし、イギリスで見られるように、それがB1.1.7(VOC202012/01)という変異株に取って替わられているようです。

この、B1.1.7(VOC202012/01)という変異株の筆頭の変異は、N501Yで、スパイクタンパクはN501Yの変異をもつとヒトの細胞にあるタンパクACE2に結合しやすくなるとみられているということです。

 

南アフリカ由来の変異株は、501Y.V2 ですが、N501Y以外には、イギリスのB1.1.7(VOC202012/01)との共通点は少なく、全く違う場所で変異したと考えられるようです。

 

この解説の中で怖いのは、『爆発的な変異株B.1.1.7の流行地域では、感染者数の急増にともなって、入院患者・重症患者が急増し、春の第1波にくらべても、かつてない最悪のレベルにまで医療が逼迫していることは重要である。つまり、少なくとも、変異株B.1.1.7は弱毒化していない』という箇所です。

 

感染力が6割以上も強くなっているのに、弱毒化していない、というのです。

 

私は、イギリスのもの(B1.1.7(VOC202012/01))は弱毒化しているものと思っていました。

 

南アフリカの501Y.V2 は明らかに強毒化しているものと思いますし、ナイジェリアの変異株もその怖れがありますが、イギリスのものが弱毒化していないというのは衝撃です。

 

南アフリカやナイジェリアと比べて、イギリスとは多くの人が交流していますから、これは大変なことが起きそうな気がします。

                 (2020年12月26日午前9時)

 

ナイジェリアで第3の変異種

ナイジェリアで第3の変異種=デンマークでは市中感染も―新型コロナ

時事通信社
2020/12/25

 【ロンドン時事】アフリカ疾病管理予防センター(CDC)は24日、英国と南アフリカでこれまで確認された新型コロナウイルスの変異種とは異なる、新たな変異種がナイジェリアで見つかったと発表した。

ナイジェリアでは新規感染者数が増加しているが、関連は不明だという。

 

一方、デンマークでは英国型の変異種が33例確認され、市中感染が懸念されている。

 米ジョンズ・ホプキンス大学によると、人口約2億人を抱えるナイジェリアの累計感染者数は約8万人。

ただ、12月に入ってからは増加し、1日の新規感染が1000人を超える日もある。

 英国と南アの変異種はいずれも強い感染力が確認された。

アフリカCDCのヌケンガソン所長は「われわれはナイジェリアでの調査を拡充しなければならない」と述べた。

 一方、デンマーク当局は24日、英国型の変異種が33例見つかったと発表。

「低いレベルではあるが、国内で変異種の市中感染が発生していることを示している」と説明した。

 発表によると、デンマークで11月14日から12月14日までに実施されたコロナ検査で、陽性となった7805例を解析した。

変異種はコロナ感染者全体の0.4%だが、解析が進んだのはまだ全体の13%にとどまり、今後さらに増える可能性があるという。 

                           【時事通信社】

※※※※※

 

イギリスとも南アフリカとも違った変異種が、ナイジェリアで見つかりました。

アフリカ、中国、インド、南米あたりで、凶悪な変異を遂げる種が出てくるのではないか、特にアフリカが最も可能性が高いと思っていました。

変異はどこでも起きていると思いますが、アフリカ発祥はたちの悪いウイルスが多いような気がします。

南アフリカよりももっとアフリカ大陸の中央部分で起きる変異が怖いと思っています。

世界中で変異は起きているでしょうけど、人類にとって最も怖ろしいのは、感染力や強毒性もそうですが、ワクチンが効かないほどの変異をしてしまうことです。

そうならないように願っています。

HOPE

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owl22 (106.156.113.172)  

ショーシャンクさん、こんばんは。
今日は『ショーシャンクの空に』を観ました。
塩沼亮潤さんの本を読み進めていたら「光り輝く」という言葉にいつになく感動し何度も反芻していました。
時間軸のことや、明るく生きたい、という想いがわいて、ショーシャンクさんがこの映画を何度も観るとおっしゃっていらして、おこがましいのですが、今日真似してみました。見直して本当に良かったです。
ラストに向けてレッドの口か、”hope"の言葉が何度も出てくるシーンは、今回は特に心に響きます。
この世界中に蔓延しているコロナ禍の恐怖や不快な気持ちを、あの青い広い海と空が、、希望に変えていきなさい、あのアンディでさえ約20年かかったのだから、(レッドは30年!)といわれたような気がしました。
私は、多分、何らかの黙契を交わし生まれてきたのだろうから、これを乗り越えればきっと祝唄が心の中に響き渡るはず、だから希望を持とう、と思いました。
何本か映画を探しながら観ているのですが、心に響くものは本当に少ないです。
特に新し映画は難しいです。 「ブレードランナー2049」がタルコフスキーのオマージュということで レンタルしてきたのですが、わくわくですが、どうかどうか期待を裏切らないで、という思いがいっぱい過ぎて。。。(何度も???と思ってきたので) 今日は”HAPPY CHRISTMAS! ” 今年は 静かなクリスマスです。
楽観論になりそうで、投稿をためらったのですが、免疫力を高めたりできることはしたいと思います。
ショーシャンクさんの一日が光り輝く一日でありますように。

 

 

owlさん、こんばんは。

映画『ショーシャンクの空に』は本当に素晴らしい映画ですね。

全編通しても何十回観たかわかりませんし、特に屋上でビールを飲むシーンとレッドがバクストンに向かう時からラストまでの、この2つのシーンを何百回取り出して観たことかわかりません。

今までも、そしてこれからも、この映画を超える作品が出てくることはないと思います。

かなり前には、知る人ぞ知る名作だったのですが、いまはあまりにも有名になって、感動する映画の必ず上位に挙げられています。

名作とは何回も繰り返し観ることができる作品のことだと思います。

私が『ショーシャンクの空に』の次に数多く繰り返し観た作品は『アマデウス』ですが、これはどちらかといえば、モーツァルトのオペラの場面を観たかったりしたためで、何十回となく観ていると例えば主演の演技の粗さとか見えてきてしまいます。

このようにして、歴史に耐えた作品のみが名作として残っていくのだな、ということを実感します。

いま大きな話題になっている作品でも、20年後に評価されている作品がいくつあるかというとまずほとんどないと言えます。

私は、映画のブルーレイディスクを1000本近く所有していますが、結局、『ショーシャンクの空に』だけあればいいかな、と思うほどです。

コロナで大変な1年が暮れようとしています。

そして、さらに気がかりな変異も起こっています。

こういうときだからこそ、『ショーシャンクの空に』ですね。

私も、もう一度じっくり観たいと思いました。

気づかせていただいてありがとうございました。

owlさんの人生が光り輝きますように。

日本の楽観論が

福川 (1.75.196.50)  

強毒コロナ怖いですね。
キューバ危機の頃に、自宅の庭の地下にミニ核シェルターを保有してた米国人は相当数にのぼるとあちこちで読んだ事がありますが、その度に、どちらかと言うと失笑してしまう類いの歴史だと認識していました。
しかし今、故郷の瀬戸内海に浮かぶ橋で繋がった小島に、つまりアマゾンだけががんがん来てくれる半孤島に、僕も隠れ家が欲しいなー、と思ってしまいます。
 
 
 

南アフリカ由来のコロナウイルス変異種に何か嫌なものを感じます。

70%感染力をアップしたイギリスの変異種よりさらに感染力が強く、しかも強毒性のように思えるからです。

確かに、入国禁止をすればその変異種は防げるでしょうけど、ひょっとすると世界中で同時多発的に変異しているとしたら、もう人類には防ぎようはないですね。

イギリスのものも南アフリカのものもまだワクチンが効かないくらいに変異しているわけでもないようですので、そこは少しだけ安心ですが。

ただ、それもワクチンメーカーのものが言っているので信憑性も薄いですが。

 

 

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今の日本の最も危機的なことは、春に世界中で感染が広がって死者が増えたときに、日本だけは死者数が少なかったことが、何か、日本だけ特別凄い、という変な自信になっていることです。

その変な自信が命取りにならなければ良いのですが。

 

やはり、孤島で猪や狸や雉と暮らすのが最強な時代になるかもしれませんね(笑)

God bless you!

mariy22 (153.139.205.4)      

ショーシャンクさん こんばんは
強い変異ウイルスが又新たに拡大する危険 正直コロナに振り回され疲れてしまいました。
人との接触 生活様式もも今まで以上制約を余儀なくされますし大学の授業も週2回の対面授業一体これ以上どうしたらいいのか? ともかく怖いです。
もしかして日本も変異種に罹ってる人が出てくるのも時間の問題かもしれません。
今日はクリスマスイヴ 幸せの星が降り注ぎますように!

 

 

まりさん、こんばんは。

私は、今回の、特に南アフリカ由来の変異ウイルスについて非常に嫌な感じを持っています。

現在イギリスで感染拡大している変異ウイルスは、感染力は7割増しのようですが、毒性は今までと変わらないか弱いかもしれません。

しかし、南アフリカで急拡大している変異ウイルスの方は、感染力がイギリスのものより更に強いらしく、しかも何の疾患も持っていない若い人が重症化しているようですので明らかに今までのコロナウイルスより強毒化しています。

これが日本に入り込んだら、今までとは全く違った危機となります。

外国からの入国を一切停止しないと大変なことになります。

何事もないように祈ります。

今日はクリスマスですね。いま、ちょうど、25日になったばかりの0時30分です。

すべての人に神のご加護がありますように。

南アフリカ由来の変異ウイルス

イギリスで別のコロナ変異種確認、

感染力さらに強い恐れ 南アから流入か

2020年12月24日(木)09時18分
  •  

 

ハンコック英保健相は23日、国内で別の新型コロナウイルス変異種が確認されたと発表した。写真はドーバー港で警備に当たる警察。23日撮影(2020年 ロイター/JOHN SIBLEY)

 

ハンコック英保健相は23日、国内で別の新型コロナウイルス変異種が確認されたと発表した。

すでに検出されているものよりもさらに変異が進み、感染力が一段と増している可能性があり、「極めて懸念される」と述べた。

同相によると、新たな変異種は過去数週間に南アフリカに渡航したコロナ感染者と接触があった2人から検出された。

さらに、新たな変異種と接触があった人、過去14日間に南アへの渡航歴がある人、これら渡航歴があると人と接触した人全員の隔離を求め、南アからの入国を直ちに制限するとした。

英国ではすでに感染力が70%高いとみられるコロナ変異種が拡大し、政府は対応に追われている。

南ア保健省は先週、新型コロナ変異種が確認され、最近の感染急拡大の引き金になっている可能性があるとの認識を示していた。

ハンコック氏はさらに、感染抑制に向けた措置を強化し、26日からイングランド南部全域をロックダウン(都市封鎖)にほぼ相当する最も厳格な制限下に置く方針を表明した。

また、英製薬大手アストラゼネカがコロナワクチンの完全な治験データを規制当局に提出したと明らかにし、承認に向けた下地が整ったと述べた。

[ロイター]

 ※※※※※

 

 

非常に怖れていたことが起きつつあるのかもしれません。

いまイギリスで感染拡大している、70%感染力アップの変異コロナウイルスは、強毒化の兆候は見られないと言います。むしろ、普通に考えれば弱毒化していると思われます。

ところが、南アフリカで起きている変異コロナウイルスは、子供や若い人まで重症化しているといいます。強毒化していると考えられます。

そして、この南アフリカ由来のウイルスは、いまイギリスで感染拡大しているウイルスより感染力も強いということです。

 

感染力が増大して強毒化しているというのは今までの常識ではなかなかなかったことですが、ひょっとするとそれが起きているのかもしれません。

私は若し、そのようなとんでもないウイルスの変異が起こるとしたらアフリカだろうと思っていました。

 

今までのコロナウイルスとは全く違う性質かもわかりませんので、最大限の警戒をしています。

                (2020年12月24日午前10時17分)

 

 

 

南アフリカで、若者層に拡がっているコロナウイルスの「変異種」を発見

配信

 

若者たちが多く感染している新型コロナの大流行を裏付ける「ウイルス変異種」が、南アフリカで発見された

 

※※※※※

 

 

笹山登生
 
@keyaki1117
 
南アフリカ発祥の新型コロナウイルスの変異株が専門家の間で恐れられている理由は 17箇所の変異のうち、スパイクタンパク質をコードする遺伝子に8つあり、うち2つの変異に懸念。
1つは「N501Y」で、ACE2受容体への結合を強化 もう1つはスパイクタンパク質の「69-70欠失」で、免疫反応回避の特性を持つ
 

第4楽章はウィーン盤がベストかも

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この前、バイロイト盤を超えた演奏として、ベルリン盤を挙げました。

確かに、ベルリン盤の全楽章とくに第1楽章、第2楽章はバイロイト盤を超えていると思います。

しかし、ウィーン盤の第4楽章、それも最後の5分くらいの盛り上がりは、もうこれ以上を期待することはできないくらいです。

ベルリン盤の第4楽章もバイロイト盤に比べて迫力があるのですが、ウィーン盤の最後の最後を聴くと病みつきになる感じです。

 

もっとも、去年から聴き比べている5種のフルトヴェングラーの第九、その中で最も平凡であるのはストックホルム盤なのですが、このストックホルム盤でも他のどの指揮者の演奏より凄いことは確かです。

ですから、どれを聴いてもあまりにも高水準の出来なのですが、あえて言えば、第4楽章はウィーン盤をベストとします。

 

第1楽章 ベルリン盤

第2楽章 ベルリン盤

第3楽章 バイロイト盤

第4楽章 ウィーン盤

 

私としてはこれがベストのような気がします。

 

あのウィーンフィルがここまで熱狂的になっているのはやはり指揮者の魔法でしょうか。

これは想像ですが、フルトヴェングラーとベルリンフィルとの第九の演奏が伝説になるほど凄かったので、ウィーンフィルはそれを超えようと情熱を傾けたのではないでしょうか。これほどまでの演奏を『上品な』ウィーンフィルがするとは驚きです。

 

ハードルが高いですが

owl22 (106.156.113.172)  

ショーシャンクさん、こんばんは。
今日は、『ラスト・ムービースター』を観ました。
始まりの1,2分で若いスターから老いの現在の姿に場面が切り替わり、まず、驚きました。人生を受け入れていく過程が、徐々に降りてきて、女の子の変化もよかったですね。良い映画は、観た後も心に染み渡るので、反芻して楽しんでいきたいと思います。ご紹介ありがとうございました。
 
映画と離れるのですが、ショーシャンクさんは「絶対精神の自己展開」や、選挙の不正をもっともっと前から投稿なさってくださっていました。
昨日アメリカの選挙不正があったと、ジョージア州やミシガン州で、パウエル弁護士が国家反逆罪を含む104ページの訴状提出、とありました。凄いニュースなのに、日本のテレビやニュースにも出てきません。
これ、世界を揺るがすニュースで、私は、今すごい変革の時代に証人として生きてる!!と思うのですが、ファクトを取るのも、フェイクと見極めるのも時間ばかりかかります。
ニュースで流れないので不思議でたまりません。
ニュースでもtwitterでも報道の自由が脅かされていくような雰囲気は感じています。
(先ほどのNHK観ていたら、イランの核兵器科学者暗殺は、イランはトランプが後ろ盾のイスラエルらしいと思っている。バイデンはイランとの関係見直しをするなど、バイデン寄りの姿勢。)
1週間後12月6日に小惑星探査機はやぶさ2が地球に帰還します。はやぶさ1のようにまた泣いてしまいそうですが、良い地球になってお迎えしたいです。

 

 

 

owlさん、おはようございます。

映画『ラスト・ムービースター』、観られたのですね。

主人公が想像していた映画祭とのギャップに笑えるのですが、最期にしみじみと大切なメッセージを伝えてくれた作品のような気がします。

 

米大統領選、トランプは法に訴えています。

私はトランプを支持していますし、バイデンになったら世界も日本もいい方向に行かない、中国が覇権を握り好き勝手してしまう最悪の状況になるだろうと思っています。

しかし、今回、法的に見て、トランプが大逆転で当選するには、大きなハードルがあります。

これが僅差であれば、どこかの州で逆転したら結果がひっくり返ることもありましたが、大差がつきすぎました。

これではかなり多くの州で不正選挙が認められ、なおかつその不正を正した結果、票数で上回らなくてはなりません。

例えば、不正が1万票あったと認められても、2万票以上の差があれば逆転できません。

ここまで大差がつくと、逆転する州がいくつもないと全体をひっくり返すことはできず、現状では非常に可能性が低くなったと思います。

残された可能性としては、パウエル弁護士がしたように、国家反逆罪として、選挙自体の無効ないし、バイデンの逮捕か資格喪失しかないと思いますが、この立証も困難を極めます。

つまり、バイデン本人がその不正に全面的に関わってると立証することが必要になります。

日本でも公職選挙法違反で何人か逮捕されてもその選挙自体が無効になることが少ないように、どれだけ弁護士が証拠を握っているかにかかっています。

私としては、やはりトランプになってほしいところですが。

抹茶のすすめ

ねこまる (180.199.64.8)  

ショーシャンクさん、こんばんは。
抹茶のカテキンがコロナに有効とのこと、以前教えていただいたと思い、調べました。(お恥ずかしながら、記事検索機能を今知りました)
 
 
■2020-04-10 10:23:53
ヨーグルトに純ココアと黒ごまと黒豆きな粉を加えて、焼きりんごとともに食べていましたが、今回、純ココアなどに加えて抹茶を入れることにしました。
抹茶がコロナウイルスに効くというのはデマと思われるかもしれませんが、今まで有効とされた治療薬の成分を分析して実験した結果、カテキンが最もウイルスを抑制したという情報がありました。
それがなくとも、緑茶は身体にいいので、この際、純ココアやきな粉や黒ごまといっしょに抹茶をヨーグルトに加えることにしました。
 
 
 
ご参考に本日、ヨーグルトに純ココア・抹茶・黒豆きな粉・蜂蜜を入れてみましたが、深緑のスゴい物が出来上がりました。 マグマのゴポッという泡が噴くような感じに見えました(笑)
味は...蜂蜜が少し邪魔したような、抹茶を入れ過ぎてしまったような、僕は全然食べれましたが、まだ美味しく食べれる調合の調べ甲斐がありそうです。
2歳の息子が興味津々に近寄ってきたので、ひと口あ〜んしてみたら、息子が吐き気を催して涙目になり、私が妻にド叱られました(笑) カテキンはコロナに良さそうですし、そもそも身体にも良いと思うので、引き続き食べてみます。
教えていただき、ありがとうございました。

 

 

 

ねこまるさん、おはようございます。

やはり、お茶のカテキンがコロナに効くというのは本当だったようです。

私はこのブログに書いた4月から、なるべく抹茶か抹茶入りのペットボトル茶を飲むようにしています。

最初は、ココアなどとともにヨーグルトに入れていましたが、とにかく入れるものが多く、最近は冷凍のブルーベリーまで入れるようになりましたから、ヨーグルトの容器からはみ出すようになり、味も複雑になってきましたので(笑)、抹茶だけは、きちんと抹茶碗に入れて飲むようにしました。

とにかく、抹茶の習慣はおすすめです。

抹茶椀も茶筅も安いものでいいのですし、手軽に始められると思います。

カテキンはインフルエンザにも効きますから、今年はワクチンをやめて抹茶で乗り切ろうと思います。

お茶でコロナ無害化

お茶で新型コロナ無害化 1分で最大99% 奈良県立医大

 奈良県立医科大学(同県橿原市)は27日、新型コロナウイルスが市販のお茶によって無害化する効果を確認したと発表した。

基礎研究段階で人での効果は未確認だが、試験管内でウイルスが1分間お茶に触れることで最大99%が感染力を失っており、感染対策の一つとして期待。

商品により効果に差があり、メーカーの許可を得て商品名の公表を検討するとしている。

 実験は同大の矢野寿一教授(微生物感染症学)の研究チームが実施した。

実験ではペットボトル入りの緑茶や紅茶など約10商品を使用。

試験管内でウイルスとお茶を混ぜ、経過時間ごとの感染力を持ったウイルスの量を検査した。

 最も効果が高かったのは茶葉から淹(い)れた紅茶で、感染力のあるウイルスは1分間で100分の1、10分間で千分の1以下にまで減少した。

矢野教授は、人への効果について「可能性の段階」とした上で、「インフルエンザでカテキンの効果は確認されており、お茶を飲むことで同じような効果が期待される」と話した。

 矢野教授によると、カテキンはインフルエンザウイルスなどの表面にある突起状のタンパク質に付着し、感染力をなくすことが確認されており、新型コロナでも同様の効果が推測されるという。

※※※※※

 

やはり、お茶、よかったようです。

何ヶ月か前、医学雑誌で、コロナに対するカテキンのエビデンスが発表されていたと思いますので、私は、このブログでも紹介したように、抹茶や抹茶入りお茶を毎日飲んでいます。

 

抹茶入りお茶は、伊右衛門とか綾鷹とかですね。前は生茶が好きでしたが、いまは伊右衛門の味とペットボトルの形が好きでよく飲んでいます。

 

また、このブログで書きましたように、毎日抹茶を点てて飲んでます。

抹茶は、実はコーヒーよりも簡単にいれることができるので、おすすめです。

最初に少量の水で溶かせば、ダマにならずに甘みが出るので、裏技として紹介しました。

なるべく、和菓子も買っておくのですが、和菓子は日持ちしないので面倒です。

そういうときは、日持ちする井村屋のゆであずきを買っておいて、抹茶飲むときに食べると和菓子の替わりになります。

 

ただ、井村屋のゆであずきは、砂糖が大量に入っています。

白砂糖をなるべく食べないようにしている健康オタクの私は、炊飯器で小豆をゆでることができると知って、試してみました。

小豆とその3倍の水を炊飯器に入れて、玄米モードで炊きます。炊けたら蓋を開け、砂糖の代わりに蜂蜜を入れてまた蓋を閉め、玄米モードで炊飯スイッチを押します。

ネットでこの方法を知ったのですが、しかしそれでも少しだけ芯が残る感じはあります。

 

いまは、とにかく、抹茶を飲むのが大切ですから、井村屋のゆであずきで飲むことが多いです。

 

今回のこの記事では、紅茶がいいように書いていますが、私が以前に見た記事では、紅茶ではコロナに最も有効な成分が失われるので、抹茶が最高のように書かれていました。

普通に考えても、カテキンの含有量は抹茶が圧倒的ですから、やはり抹茶が最強だと思っています。

ローマ法王、ウイグル迫害に言及

owl (106.156.113.172)  

ショーシャンクさん、こんばんは。
映画のご紹介ありがとうございます。
レオ×ブラピの豪華俳優で、話題になっていたようですが、復讐なんですか。。。
でも、ブラピは好きな俳優なので、観てみたいです。
今日は『ラスト・ムービースター』を借りてきましたので、今度の休日が楽しみです!!
先日はフランス映画『サンスーシーの女』を観ました。
とても良かったです。
ロミー・シュナイダーの、男の子のバイオリンを弾く姿をじっと見つめる目に涙があふれそうになるシーンは、すごく胸に迫るものがあったのですが、解説を読んで納得しました。
エンドクレジットでは、今までの思いが弾けて涙です。映画の中で流れる”CHANSON D’EXIL”(亡命の歌)が流れるのですが、「無関心が訪れ/豊さと忘却の中で/すべてがまた繰り返す♪ 」*Chanson d'Exil (Interprétée par Talila) というタイトルで youtubeで歌があります。
この繰り返しが、ナチスからウイグルへと。ウイグルへの人権侵害の方がずっとひどいと思いますが、やっとトランプが闇から引き揚げてくれたのに、中国は悪魔です。サタンが堂々と顔を出し、バイデン政権ではどうなるのか、ただ祈るばかりです。
最近ちょっとした買い物でも、せめて自分のできることから、と生産国を意識し過ぎてとても時間がかかってしまいます。
 
明日11月24日は三島由紀夫の命日です。米津玄師も三島を好きだそうで、 三島由紀夫が太宰治に対して話していた「お前の悩みなんて、乾布摩擦でどうにかなる程度のものだ」』の話を対話でしていました。私もいくら何でも乾布摩擦は寒そうだし、でも体を鍛えて精神を強くしたいと思っています。もっと精神が強くならなければ、といつも思っています。 ショーシャンクさんに教えていただいた辻井伸行さんのピアノを聴いています。今日も月が澄んでいてきれいです。明日も「好日」でありますように。

 

owl (106.156.113.172)  

ショーシャンクさん、おはようございます。 今日もいい天気ですね。良いことがありますように。 三島由紀夫の命日を間違えました。 今日11月25日でした。 新嘗祭の次の日と間違って覚えていました。 ご面倒をおかけしますが、訂正をお願いいたします。
 

 

owlさん、おはようございます。

映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』は、例えば、誰かが誰かに復讐するという筋書きではありませんが、史実としてハリウッドでカルト教団による有名女優の殺害事件があったことに、タランティーノ監督は非常に憤慨しているのだと思います。それで、、襲いかかったカルト教団の犯人たちを逆にやっつけるという、史実とは逆の筋にして、この映画でその事件への復讐をしたのだというのが、映画評論家たちの意見です。

評論家たちは、この映画を絶賛していて、確かに全編楽しめはしますが、私には結局何を言いたかったのかさっぱりわからない作品でした。

映画『ラスト・ムービースター』はいい映画でした。

爆笑することもでき、しかし映画としてのメッセージも受け止めることができる、とてもいい作品に思えました。

『サンスーシーの女』というフランス映画ははじめて知りました。

ナチスからの亡命者の物語でしょうか。

おっしゃるように、今の中国はナチス以上にむごいです。大躍進政策、文化大革命、天安門事件、ウイグル問題、香港問題、とにかく人権無視ですね。

ローマ法王がやっと、ウイグル問題に言及してくれました。

この法王の半生の映画を持っていますが、人類のことを考えてくれるいい法王だという印象です。

 ⬇⬇⬇

 

ローマ教皇、ウイグル族迫害に初めて言及 中国は反発

ローマ=河原田慎一

 

 

 ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇(83)が、12月1日に発売される著書の中で、中国の新疆ウイグル自治区に住むウイグル族について「迫害されている」と言及したと、バチカンメディアなどが24日報じた。中国外務省は同日の記者会見で「全くの事実無根だ。少数民族の権利は法によって保護されている」と反論した。

 フランシスコ教皇は、ミャンマーの少数派イスラム教徒ロヒンギャや、イラクの少数派ヤジディ教徒とともにウイグル族を挙げて、「迫害された人々のことをしばしば考える」と著書の中で述べたという。教皇がウイグル族について言及するのは初めてとされる。

 中国とバチカン(ローマ教皇庁)は、長年対立してきた司教の任命権の問題をめぐって、バチカンが譲歩する形で18年に暫定合意し、先月に2年間延長を決めたばかり。伊スタンパ紙は「暫定合意が更新されるまでずっと、ウイグル族を支持する発言を控えてきた」として、教皇が対中関係の節目を越えたことで、踏み込んだ発言をした可能性を指摘している。(ローマ=河原田慎一)

バイロイト盤を超えた!

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今年も第九の季節がやってきました。

私は、20歳の時に、フルトヴェングラー指揮のバイロイト盤に出会ってから、その演奏に魅了されてきました。

バイロイト盤があまりにも凄すぎて、生のコンサートで第九を聴いても、どうしてもバイロイト盤と比べて批判的になってしまうほどでした。

バイロイト盤とは、フルトヴェングラーが1951年にバイロイト音楽祭でバイロイト祝祭管弦楽団を指揮した演奏です。

バイロイト盤は世紀の名演と言われているだけあって、これを聴いてカラヤンなどを聴くと本当に気が抜けた炭酸水を飲んだような気になるくらいです。

 

しかし、去年買った、『フルトヴェングラー 4種の第九』の中に、とんでもない演奏がありました。

4種の第九とは、バイロイト盤以外の、ベルリン盤、ストックホルム盤、ウィーン盤、ルツェルン盤の4つです。

この4つを去年から何回も聴いてみました。

この中のベルリン盤、1942年ベルリンフィルを指揮した盤、これは本当に凄まじい演奏です。

バイロイト盤を完全に超えています。

第一楽章、私が最も好きな楽章ですが、バイロイト盤を聴くといつも冬の夜空の星たちが降り注ぐような感覚になります。

それがベルリン盤では、宇宙そのものが雪崩を起こしているような圧倒的な迫力があります。

第二楽章になるとさらにその勢いが増してきます。比べるとバイロイト盤がおとなしく思えるほどです。

ただ、第三楽章、これはバイロイト盤のほうが優れているような気がします。

 

批評家は『『1952年ウィーンの第九』はムジークフェラインでのウィーン・フィルとの公演、これは宇野功芳氏が『部分的には「バイロイトの第九」よりも上、彼のベストではないか』と評したように、第3楽章など至高絶美の演奏といっても過言ではありません。』と言っていて、ウィーン盤の第三楽章が絶美などと言っていますが、全く違います。

ウィーン盤では、第三楽章をウィーンフィルが『唄って』います。

それでは駄目なのです。

バイロイト盤では、第三楽章は『瞑想している』のです。

ベートーヴェンの魂は第三楽章でその境地に浸っています。

しかし、ウィーンフィルはそうでなくうまく唄うように音楽を流している。

実はこれもベルリン盤のほうがウィーン盤よりも何倍もいいのですが、このベルリン盤よりも第三楽章においてはやはりバイロイト盤のほうが深みが増しています。

そして、第四楽章、これはもうベルリン盤が圧倒的です。

バイロイト盤では、最後、あまりにもフルトヴェングラーの指揮が速すぎて、バイロイト祝祭管弦楽団が追いついていけずに破綻しています。

これが、さすがにベルリンフィルでは、最後の最後まできっちり鳴らしています。

 

ベルリン盤はバイロイト盤を超えていると思います。