映画についてのひとりごと 91

owlさん
こんばんは。

ジム・キャリー主演の映画のディスクはほとんど持っていると思っていましたが
『フィリップ、君を愛してる!』は知りませんでした。
ディスクが出ていれば買いたいですね。

平清盛』は抜群に面白いですよ。放送時は、街の描写が埃ぽくて汚いとか、天皇家を王家と呼んだとか、本筋とはまるで関係ないことでいちゃもんつけられて視聴率は最悪に低迷しました。
確かに青年時代の清盛の描写はちょっと現代の中二病みたいで違和感がありますが
しかし、保元平治の乱以降の話はとにかく面白いです。
崇徳上皇の最期はホラー映画並みですし、平重盛の苦悩もよく描けています。
清盛が扇子で太陽を戻した伝説なども巧みにアレンジしていますし
祇王・祇女と仏御前のエピソードも以仁王の令旨を読み上げる中で描かれるなど
とにかくゾクゾクするほどの傑作です。
人間は傲慢になり理想を見失ったときに没落する、ということが歴史上はっきりとわかるのでそういう意味からも興味深いです。
長男の平重盛が亡くなってから清盛の歯止めがなくなり傲慢そのものになってから坂を転がり落ちるように没落します。
ついには東大寺の大仏殿含めた南都の寺社を焼いてしまいます。

『遊びをせんとや生まれけむ』が全体のテーマなのですが
どう見ても誰一人楽しく遊んでいる風には見えず苦しみにのたうち回っているようにしか見えないところがやはりよく見えている人が描いているのでしょう。

 

 

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『告発』はディスクを持って何回も観た作品です。
テレビで誰かが、この『告発』の映画を観て弁護士になろうと決意したと言っていました。
確かに感動的な作品ですね。
ケヴィン・ベーコンの演技はどう見てもあの役そのもので、鬼気迫るものがありました。

平清盛』は、今も時間があれば見ていますが
私も2度3度見て初めてその真価がわかりました。
特に保元平治の乱以降の回は、本当に面白いです。
大河ドラマによくある、主人公を美化するようなこともなく
権力の高みに登るたびに傲慢になって理想を見失って迷う姿と
明日を夢見る源氏の対比が素晴らしく、この脚本は凄いです。
和歌や今様をちりばめてメインテーマにしていますし
大河ドラマで唯一芸術的なレベルだと思います。
(『坂の上の雲』はレベル高いですが大河ドラマでないので)

それにしても、今放映している大河ドラマは内容があまりにもスカスカで
何とも見るのが苦痛なレベルです。
ここ最近の3作、『花燃ゆ』『真田丸』『おんな城主 直虎』はどれもエピソードがほとんどない人を主人公にしていて、しかも無理矢理エピソードのない主人公を毎回話の中心に持って行っているため、どの脚本も安っぽい作りになっています。
今川義元には興味があって詳しく見たかったのに、まともなセリフも与えられないまま終わっていました。
なんとも残念です。

 

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旅人さん
こんにちは。

エクスマキナ』という作品は知らなかったので検索していましたら
『 トレーラー観たら才女ロボAvaは美人だしアンドロイドもAIもチューリングテストもあって「これは夢のSF映画!」と大喜びしてたんですけど、映画館で観た後はガクブルで寝付けなくなってしまいました。』というような書き込みがありました。
欧米の作品によくある、ロボットが暴走して人間を殺してしまうとか、でしょうか。
欧米では、ロボットが人間の敵というテーマがよくありますが
日本ではあまりありません。
やはり、手塚治虫などの漫画やアニメの影響でしょうか、
ロボットは人間の友達という共通認識があるような気がします。

ただ、AIが暴走することは現実的にもあるようですので
映画のようなことも起きるかもしれませんね。

 

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まりさん
こんにちは。

今年は桜が遅いですね。
去年は確か、3月中に満開を迎えて、4月に入ったら散り始めていたような気がします。
今年はまだ全く咲いていません。
今日も寒いですし。

比叡山に行かれたのですね。
私は2月に行きましたが、やはり根本中堂は修復中でした。
中には入れましたが。

比叡山は本当に広いですね。
根本中堂のある東塔だけでなく、西塔や横川もあります。
特に横川は比叡山好きの人にとってはなかなかディープでいいですよ。

三面大黒天神さんにお詣りされたのですね。
いいお詣りだったと思います。
良いことがあるといいですね。

 

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ダリアさん
おはようございます。

『聖なる嘘つき』は私の中でも好きな映画ベスト20に入る作品です。
構成的には、好きな映画ベスト5に入る『ライフ・イズ・ビューティフル』と共通点が多くあります。
愛する人に希望を与えるため必死になって『嘘』をつき続けること、そしてその嘘が本当になること、です。主人公の結末も共通です。
この、必死になって噓をつき続ける優しさが泣けてきます。
また、その嘘が本当になるのが、両作を極めて感動的にしていますね。
最後の、少女が驚き目を見開く場面は涙なしでは見られませんね。
良い作品を見ると余韻が残ってとてもいいものです。
いい作品は本当にごくわずかですが。

 

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鷹山さん
こんばんは。

項羽と劉邦』、面白いですね。
百戦百勝の項羽が負け、百戦百敗の劉邦が勝ったのは何故か、とても興味深いです。
しかし、『項羽と劉邦』の小説に限らず劉邦を褒めたたえる感じのものが多いですが
実際は、劉邦は和睦の後に項羽を急襲するというあまりにも卑怯なことをして勝っているだけですね。
私の好きな韓信も、韓信がいたから天下が取れたのに、結局劉邦に疑いをかけられます。
劉邦が本当に器が大きかったかは疑問です。
私はあの時代の登場人物では韓信が一番好きです。

 

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kankichiさん
こんばんは。

kankichiさんも遠いのに比叡山まで行かれたのですね。
延暦寺会館、私は物凄い雪の日に泊まったことがあります。
朝早く、雪をかき分け(大袈裟ですが)、根本中堂で朝の勤行しました。
静謐でとてもいいものでした。
やはり歴史の厚みのあるところはいいですね。

 

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平清盛』は、大河ドラマのいつものように最初から録画していたのですが、青年時代の話は『俺はいったいなにものなんだあ!』と叫んだり、現代の中二病っぽくて違和感があり、見るには見てましたが録画はやめてしまいました。それが20話あたり、保元平治の乱あたりから急に面白くなって、また録画を始めました。
ですから、いま私が見返しているのは20話から最終話までなのですが、これはゾクゾクするほど面白いです。
おっしゃるように、俳優陣がみんな上手で、悪左府崇徳上皇源頼朝北条政子も藤原基房もよく描かれています。

プーチン大好き、親ロシアと思われていたトランプがシリアアサド政権を爆撃したのは衝撃でしたね。
今回の米中首脳会談でトランプは習近平に、北朝鮮の核開発をやめさせるように強く約束させてますから、これで、今後、北朝鮮が核実験をすれば、「中国は北朝鮮の核開発をやめさせなかった。われわれがやる。」と言って、アメリカはすぐ北朝鮮に軍事行動を起こすでしょう。
習近平に直接会って言い渡したわけですから、これで準備はすべて整っていますね。

 

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桜が満開ですね。山荘の桜も今年はよく咲いてくれました。桜と獺祭で乾杯しました。
リッチポンタさんは今年の桜はひとしおでしょう。

今度北朝鮮が核実験すれば、トランプはすぐさま軍事行動に出ると思っています。
北朝鮮は、核を開発すれば攻撃されないと本気で思っているようで
行き着くところに行き着くしかないでしょうね。
どう考えても常軌を逸していますし、あそこまで民衆を苦しめることばかりしては、相応の結果が引き寄せられます。

今年は世界各地で戦争や内乱やテロが相次ぐと去年から言っていましたが
やはり相当世界中がきな臭くなってきました。
バノンが失脚しそうで、やはりクシュナーがキーパーソン中のキーパーソンになっていきそうですね。
イランとの全面戦争もそう遠くないでしょう。

しかし、今回も習近平は道化役でしたね。
初の米中首脳会談に合わせてシリア攻撃ですから。
しかも唐突に言われて、アメリカのシリア攻撃、アサド政権攻撃を習近平は容認せざるを得ませんでした。
ここは演技でも怒ったふりをすればいいのに、習近平アメリカ大統領の前では小物でしたね。
トランプが非常に優れた演出家だということでしょう。

 

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私が見る限り、『平清盛』は内容が濃く大河ドラマ一の傑作ですから名シーンが数々あります。
私が大好きなシーンは、清盛に対し、宗盛など平家の一同が、平重衡の軍勢が南都しかも東大寺大仏まで焼いてしまったという報告をし、『わざとではなく火が強風に煽られたのでありましょう』と弁解したのに対し
清盛は『それこそが、もはや 運が尽きたということよ。天は平家を見放したのじゃ。』と言いうシーンです。
そこに意気揚々と重衡が現れ、自分の戦果を得々と述べます。
一同は重衡が怒鳴られると思って固唾を飲んで見ますが、清盛はひとこと『ようやった』と褒めます。
この、『ようやった』の一言が、すべてをわかってすべてをあきらめた男の凄まじさが出ていて
圧倒されます。

視聴率が低いドラマの中にこそ名作がありますね。
最近は、視聴率を上げようと世間に合わせすぎて薄い内容のドラマばかりになっていますが。

 

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どの国でも福祉制度には大きな課題が横たわっていますね。
税金を大きく福祉に持って行ってもらいたいと思います。
問題は、制度があるとそれを悪用して困ってもないのにそこから搾取しようと思う人が必ず出てくることです。
それを阻止するためにいろいろな煩雑な書類や手続きがどんどん増えていくのでしょう。
考えさせられる問題ですね。

わたしは、ダニエル・ブレイク』、公式サイトの予告編見ましたがよさそうですね。
ただ、私に近くの劇場では上映していません。
ディスクが出たら買いたい作品です。

 

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平清盛』にはまって、録画していた20話から最終話まで全部見返しました。
やはり2度、3度見ると理解が深まってきますね。
最近は大河ドラマでも繰り返し見るに耐える作品がないのですが
映画にしてもドラマにしても本にしても繰り返し見ることができ、その都度いろいろな発見があるのが名作ですね。
後半は特に平家が如何に傲慢になって没落していくのか、それと対比して源氏の理想に燃えて活き活きした姿が鮮やかです。
ただ、歴史上、源氏は人気で平家は嫌われ者ですが、平家は一族郎党が仲がよく、源氏は親兄弟も殺し合いをしています。
平家の、仲の良さも良く描かれていますし、和歌や今様をふんだんに取り込んだ脚本も、私は傑作だと思います。
最低視聴率だけが強調されるのはかわいそうですね。

 

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ダリアさん
こんばんは。

今年は桜が遅く咲き始めて遅くまで咲いていますので、とてもいいですね。
桜は日本人にとっては本当に特別な花ですね。
桜がテーマの曲はどれも大ヒットしますし。
私も、山荘の桜が来年は見ることができないんじゃないかとよく思っていました。
で、『来年も見させて』と桜に頼むと、なんとかずっと見ることができています。

北朝鮮が緊迫化はしていますが、そのようなところの影響は引き寄せないと決めていますので
来年も美しい姿を見せてくれますよ。

桜の写真ありがとうございました。

映画についてのひとりごと ショーシャンク様 みな様 こんばんは。  やっと静岡の桜も満開になりました。 今年は、地球温暖化の影

 

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マグノリアさん
おはようございます。

博士と彼女のセオリー』、良さそうな映画ですね。
ホーキング博士には興味があるのでぜひ観たいです。
ホーキング博士の内面まで掘り下げてあるといいのですが。
ホーキング博士は確か無神論だったと思いますが
宇宙を研究していて何故無神論になるのかも興味あります。
ディスク、注文しようと思います。

とはいえ、最近、実家と山荘(主にウッドデッキ)を同時にリフォームしているので
なかなか落ち着いて映画が観れなくて、未開封のディスクばかり溜まってきています。
数日前も、『天国からの奇跡』『祈りのちから』『奇跡のひと マリーとマルグリット』『天国は、ほんとうにある』『ナザレのイエス』とDVDでしか出ていないマイナーなものばかり取り寄せましたが、『天国は、ほんとうにある』しか観れていません。
リフォームが落ち着けば、これから注文する『博士と彼女のセオリー』も含め、未開封のディスクを一気に観たいと思います。