前にもイスラエル問題を歴史上から知るために、高原剛一郎という人のYouTubeを見たことを書きましたが、この人の語る中東は目から鱗のところがあります。
昨日見たYouTubeでも、イランのことについて目から鱗でした。
サウジアラビアはなぜイランを目の敵にするのか、
日本人はイランとイラクを隣国同士同じような国と思っているがイランはアーリア人、イラクはアラブ人で民族から全く違うこと、
イランにかかわる歴史上のいろいろなことがほどけてきました。
安倍首相がイランとアメリカの仲裁役としてイランに行きましたが
全くの逆効果でしたね。
民間のタンカーが攻撃されたことで、一気に険悪ムードがMAXになってしまいました。
アメリカと仲良くしたくない勢力が数多いのですから、下手に動くとこういうことになります。
仲裁どころかかえって悪化してしまいました。仲裁には高度な戦略が必要で、強力なカードも持たずに手ぶらでのこのこ行っても仕方ないです。
ただ『争っていてもお互い損なだけだから仲良くしましょうよ』というような幼稚なことで万事解決すると思っているであればとんでもないですね。
イラン問題に関しては、安倍首相が行く前までは楽観視していたのですが、今回のタンカー攻撃によってわからなくなってきましたね。
id:mariy22
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まりさん、おはようございます。
タンカーを攻撃したのが、イランなのか、イスラエルなのか、サウジアラビアなのか、それ以外なのか、わからないほど中東は混迷しています。
つまり、イランとアメリカが和睦しないでほしい勢力が中東には満ち溢れていて、どこが仲裁を妨害しても全くおかしくない情勢なのです。
安倍首相はそのことをわかっているのでしょうか。ただイランともアメリカとも仲がいい国というだけで仲裁できると思ってたとしたらとんでもなく浅はかです。
アメリカのメディアも、安倍首相の今回の『仲裁』に関して、『初心者』とか『素人』とか言いたいこと言って全く評価していません。
そして確かにその通りなのです。
日本人に中東を読み解くことは無理でしょう。そしてウキペディアレベルの薄っぺらな知識だけでひょこひょこ中東に出かけて『仲良くしましょう』と言っても、かえって悪くなるだけです。
外交や交渉が極端に下手な日本においては、安倍首相は歴代総理でも外交していると私は思っていますが、やはり日本人は交渉は下手な民族です。
長い日本の歴史の中で、圧倒的に不利な中で外国との交渉が出来た日本人は、聖徳太子と高杉晋作と小村寿太郎くらいのものではないかと私は思います。
長州藩はアメリカ、イギリス、フランス、オランダの列強4国と戦争して、一瞬でボコボコにされて完敗したのですが、その敗戦の交渉役として高杉晋作が敵の艦隊に乗り込んでいったとき、相手の表現によれば『負けたくせに魔王のように傲然とやってきた』ということです。列強側が講和条件として下関の彦島の租借を言い出した時に高杉は『古事記』を延々としゃべりはじめます。交渉の天才ですね。
今回の安倍首相の下手な仲裁のせいで、中東は一気に緊迫化してきましたね。
意気込みは買いたいですが、外国から見るとしょせん『初心者』なのでしょう。