マグノリア (219.62.234.179)
6月18日(火)のキャリー・ラム香港行政長官記者会見は、香港人にとって火に油を注がれる内容でした。香港市民が「200万人デモ」で求めた5点の要望
・逃犯條例(逃亡犯条例)改正案の廃案宣言
・香港行政長官の辞任
・12日の抗議活動の暴動認定撤回
・抗議に参加して逮捕された市民の釈放
・警察の武力濫用の調査と処罰
ですが、その日、多くの日本語メディアは「現時点での審議停止」を『事実上の廃案』と朗報かのように報じ、
また今日6月21日にも共同通信社が
『【香港共同】香港政府は21日、「逃亡犯条例の改正作業は完全に停止した」とし、改正案が廃案となる事実を受け入れると表明した。』
https://headlines.yahoo.co.jp/hl…
と速報を出し、Yahoo Japanのトップニュースになっています。
繰り返し伝えていきます。
今現在、香港政府は逃亡犯条例改正案は「廃案か」と追及されても、「廃案である」と一度も回答していません。
今期の立法委員会ではシステム的にもう逃亡犯条例改正案の審議は不可能。
だから来年7月で自然に「事実上の廃案」になります。
「廃案のようなものじゃない」という暗黙の了解ですが、廃案であるとは明言していないのです。
そして、それを今日も同じ内容を繰り返し表明しただけ。
市民は受け入れてないし信じてない。だから今現在も完全廃案の宣言をすることをを求めて抗議中なのです。
「事実上」という曖昧なものを香港で受け入れていないのに、日本が勝手に「事実上廃案だから、廃案ってことだね」と報じてしまったら
じゃあ香港市民はなんでまだ騒いでるの?ということになってしまう。
私たち香港市民は「事実上」の撤回なんて受け入れていないし、まだ怒っているのです。今回もこの改正案は突然持ち出され、民意の反対を無視して早急に強行採決されそうでした。
来年、もしかしたら、また持ち出すかもしれません。
香港市民は、この改正案が二度と復活できないよう、改正案の完全撤回を政府が明言すること求めています。
今日は多くの市民が警察本部を包囲し、今この時間も抗議を続けています。
夜は気持ちが荒ぶることも多いので、どうか怪我などしないよう、安全第一で過ごしてください。
ところで、実は一昨日から身内のお見舞いで急遽日本に弾丸帰国していて、つい先ほど帰ってきました。
日本では「戦場から戻ってきた人扱い」でしたw
香港を離れている間も、時間があれば香港のニュースとネット中継ばかり追っていました。
本当はこんなことじゃなくて香港が皆に注目されたらいいのになーと思います。
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日本のメディアは本当に腐ってますね。日本の大企業は中国で儲けていて中国の顔色ばかり気にしていますし、日本のメディアのスポンサーがそれら大企業ですから、中国の実態など本当のところは一切報道しません。
今回の香港デモも、『大規模なデモ』ということだけで少し取り上げたにすぎません。
『事実上の廃案』とあれば、日本であれば廃案同然なのですが
中国はとりあえずほとぼりを冷まして、誰も注目しなくなってから、すばやく強行することが非常に多いですからね。
予断は許さないようですね。
香港の人もそれはよくわかっているようですね。
本当に香港に自由が保証されればいいですね。