『イスラム教の論理』という本

イスラム教のこと、そしてこれから世界がどうなっていくかを知ろうと思い、飯山陽著『イスラム教の論理』という本を読みました。

これはまさしく衝撃的な本でした。

今まで私たち日本人がぼんやりとしながら想像していたものは、何百枚ものオブラートに包まれたものだったようです。

そこにあるのは、全く独自の価値観、世界観でした。

いま、世界中でイスラム教の信者数が増え続けており、何十年かあとにはキリスト教を抜いて世界一の信者人口になるということは知っていました。

そして、それがどうしてなのかが全くわかりませんでした。

その謎を解く言葉が『ベイビー・ジハード』です。

つまり、イスラム教徒はどんどん子供を産んでイスラム教人口を増やし世界制覇することが神の命令なのだそうです。

1人のイスラム教徒女性の産む子供の数は2.9人で、非イスラム教徒の2.2人をはるかに上回っています。

 

この本によれば、『過激派やイスラム国などをイスラム教の異端だとか本当のイスラム教ではないとは絶対に言えない』『むしろ、穏健派と過激派の主張は、コーランに忠実なのは過激派のほう』というようなことでした。

 

そして、インターネットが普及し、Googleなどで簡単に検索できるようになったからこそ、穏健派の言うことより過激派の言うことが実は聖典に忠実だとわかるようになってきたので、かえって過激派が多くなっているというようなことも書かれてありました。

 

これからの世界を読み解くにはユダヤ教キリスト教イスラム教の知識は絶対に必要なものですし、特に日本人には全く馴染みのないユダヤ教イスラム教についての解説書で良書は少ないと思われます。この本は衝撃的な内容なのですが、極めて明晰な論理で語られているので頭には入りやすいです。

 

コーラン第47章4節には

『あなたがたが不信仰者と出会ったときはその首を打ち切れ』

 

コーラン第8章39節

『騒乱がなくなるまで戦え。そして宗教のすべてが神のものとなるまで戦え。』

 

コーラン第2章216節

『あなたがたには戦いが定められた』

 

コーラン第9章5節

『聖月が過ぎたならば、多神教徒を見つけ次第殺し、またはこれを捕虜にし、拘禁し、また凡ての計略を準備してこれを待ち伏せよ。』

 

コーラン第9章123節

『信仰する者よ、あなたがたに近い不信者と戦え』

 

コーラン第9章41節

『あなたがたの財産と生命を捧げて、神の道のためにジハードをしなさい』

 

 

イスラム教では『人間は神の奴隷』なので、神の命令には絶対服従ということです。

そして、ジハード(聖戦)は、『神の命令』なのです。

 

 

この本を読んで改めて強く思ったのは

やはりトランプがイラン核合意を離脱したのは最大の過ちだったということです。

 

イスラム教徒であれば神の命令には絶対に従わなくてはならず、イランは全滅しても戦うでしょう。

いったん、イランがイスラエルアメリカと戦争を始めたら、和睦はありません。和睦は神の命令に背くものだからです。

 

トランプはなんと馬鹿なことをしたものかと強く思います。

 

ユダヤ教によれば、最終戦争は神の計画であり、神との契約ですから、イスラエルも神の計画を実現させるために行動します。

 

 

マグノリア (219.62.234.179)  

ショーシャンクさん、こんばんは。 飯山陽著『イスラム教の論理』はもちろん未読ですが、ショーシャンクさんが要約された内容はとても強烈ですね。 9,11以後に世界に広がったモスリム=過激狂信者のイメージを払拭するため、日本に居住するムスリムの人たちは「イスラム教は本来“愛の宗教”であって、テロをするのは一部の過激派だ」と事あるごとに言っています。 しかし、フリーのジャーナリストを殺害する映像をネットで見たりすれば(日本人の映像が出たときもありました)冷静に受け止めるのは困難なときもありますが。 >イスラム教では『人間は神の奴隷』なので、神の命令には絶対服従ということです。 >そして、ジハード(聖戦)は、『神の命令』なのです。 それは確かにモスリムを拘束する教義かもしれません、しかし人間は人間であってプログラムを忠実に実行するAIではありません。 人の自然な感情に反する規律や法律などは、人の善なる本性と相いれず必ず破綻するでしょう。 "全滅してでも戦え”などと言う神が人間の本質的な幸福欲求に反する、と疑問もなしに盲従するのは、それこそ今生きている世界に絶望しか持てなくなっている”狂信者”だけです。 6月15日にニューデリーで開催された「イスラム教世界の多様性を称賛する」会議にダライ・ラマ法王が出席された様子がアップされています。 http://bit.ly/2WMxqbI イスラムの世界は不寛容だけではないと思えます。 トランプはショーシャンクさんも言われてたように、有能なビジネスマンのはずですし、イスラエルは破滅への道は選ばないでしょう。 楽観的すぎるでしょうか、、、 でも、そうであってほしいものです。

 

 マグノリアさん、こんばんは。

ジハードで殉教すると、それまでの人生でどんなに悪いことをしていても一直線に天国に行けて、天国で72人の乙女と暮らせて、またその人が望む70人の人を天国に行けるよう推薦できるらしいです。

人間には生きている間、右の肩と左の肩に天使が乗っていて、善行と悪行を記録しているらしいです。で、人間が死んだとき、神の審判を受け、永遠の地獄か永遠の天国かが決まるらしいです。

それまでの人生において麻薬とか酒とか悪いことを散々していても、ジハードをすれば一発逆転で永遠の天国に行けるとか。

 

この本によれば、イスラム教の本質は、多様性や民主主義とは、その価値観、世界観が全く違うと言うことです。

 

一方、イスラエルの方も、イランと戦うことが破滅への道とは考えていません。

なぜなら、神の預言で、最終戦争では勝利することになっているからです。

戦うことが神の計画で、神の預言を成就することのようです。

 

イスラム教とユダヤ教を知れば知るほど、イスラエル vs イラン の戦争は避けられないのではないかと思えてきてしまいます。

 

 

マグノリア (219.62.234.179)  

ショーシャンクさん、こんばんは。 返信ありがとうございます。 ショーシャンクさんの要約された内容を、わたしは「とても強烈」と表現しましたが、 ネットで数年前から検索してヒットした諸々の内容と同じでしたから、 あぁ、またこういう扇動的な本がでたのか、という思いでした。 >極めて明晰な論理で語られているので頭には入りやすい >この本によれば、イスラム教の本質は、多様性や民主主義とは、その価値観、世界観が全く違うと言うことです。 たいへん厄介なことですね、 では、わたしにイスラム教は本来“愛の宗教”だと言ってる人々は、嘘をついているのでしょうか。 本当のところ、心のなかでは異教徒は皆殺しにして、女性には読み書き教育など一切与えず、 男のいいなりに子供をどんどん産ませておけば良い、どんな悪行をしてもジハードすれば天国に行ける、 と思っているのでしょうか。 違いますね、彼らは異教徒の日本人とも共助して共に幸せに暮らしたいと思っていますし、実行しています。 「本質的に相いれない」~それが絶対に不変であれば、何を言っても何をしても無駄です。 >神の預言で、最終戦争では勝利することになっているからです。 >戦うことが神の計画で、神の預言を成就することのようです 「最終戦争で勝利」ですか、 現代で最終戦争とは核兵器使用の戦争を意味しますよね、 勝利してその後に生存できるのはゴキブリくらいでしょうけど。 「神の計画で、神の預言を成就すること」とは 類人猿が2足歩行するようになり、森を出て、ホモ・サピエンスになっていった、 数万年かけて進化のツリーを構成してきた「種」が、自ら造り出した「神」に惑わされて 消えて無くなる、ということですね。 馬鹿げたことです。
 
 
マグノリアさん、おはようございます。
イスラム教の論理』という本に説得力があるのは、自らの論理の根拠としてコーランの文章を必ず挙げているからです。
過激派がこんなひどいテロをしたから・・・というように扇情的に書かれているのではなく、あくまでも聖典であるコーラン、そしてムハンマドの言ったことを根拠として論理的に書いてあると思います。
日本人の論理であるいは情緒だけでは理解できない世界観があるということはよくわかりました。
なぜ世界各地でイスラム教徒によるテロが頻発するのか、テロをする人はイスラム教の異端であり本当のイスラム教徒ではないと言えるのか、このような疑問に対する答えは原典から解き明かさなければ絶対にわからないと思います。
日本では、社会に対する不満からテロが起きる、貧困からテロが起きると思われています。しかし、裕福な階層出身の人がテロ事件を起こすことも多いのです。
貧困からテロが起きるなら裕福な国になればテロが起きないということになりますが、そうでしょうか。
日本人の情緒からすれば合わないことであっても、まずは、この本のように、そういう価値観世界観がありそれを基に行動している人がいるということを理解することは必要だと思います。

 

youtu.be

 

この動画は、高原剛一郎と言う人のYouTubeです。

この動画で『目から鱗』と絶賛されていたのがこの本『イスラム教の論理』です。

この動画の中で

イスラム教は平和の宗教です』『イスラム教は愛の宗教です』という多くのイスラム教徒がいて、一方神の名のもとにテロをする人たちがいる、それはどうしてなんだろうという疑問に『目から鱗』としてくれたのがこの本だということで、私も読んでみました。

 

本はともかく、この動画は見る価値があると思います。

この動画で高原剛一郎さんも言っていることですが、馴染みのイスラム料理店の店主はイスラム教徒ですがとてもいい人で穏やかで平和だということです。『イスラム教は平和の宗教でテロを起こす人はイスラム教を悪用しているだけだ』と言っているようです。その店主は高原剛一郎さんが食事前にキリスト教のお祈りをしていたら他の人にちょっと静かにするように言ってくれたり、日本人よりよほど親切なようです。

確かにイスラム教徒の多くの人は平和でいい人なのだと思います。その一方で、イスラム教の名のもとにテロをする人がいます。それでは、テロをする人たちはイスラム教徒ではないと言えるのか、という問題提起になっています。

 

 

マグノリア (219.62.234.179)  

ショーシャンクさん、こんばんは。 高原剛一郎さんのyoutubeありがとうございます。 今見せてもらいました。 この方はキリスト教徒なのですね。 それはともかく、大変わかりやすくて面白く最後まで聴くことができました。 >そういう価値観世界観がありそれを基に行動している人がいるということを理解することは必要だと思います。 ショーシャンクさんの言われるとおりですね。 固執せずに、いろいろな意見や考え方を知ることは物事を判断するときに大きく役立つと思います。 わたしの面倒な投稿にも、辛抱強く丁寧に返信してくださるショーシャンクさんにあらためて、感謝申し上げます。 ありがとうございました。
 
 
マグノリアさん、おはようございます。
高原剛一郎さんのYouTube、面白いですね。
ユダヤ人は何故迫害されるのか、ということを知りたくて観たことが最初ですが
この人の動画では中東のことが歴史から解き明かされるので目から鱗のところが少なからずありました。
新しい動画では、中東のことは出てきませんが、映画『スタンド・バイ・ミー』のことも出てきてキリスト教の本質が語られていましたので面白く観ました。