映画『ラスト・ムービースター』


映画『ラスト・ムービースター』予告編

 

映画『ラスト・ムービースター』を観ました。

これは、心に染み入る素晴らしい作品でした。

老いとは、人生の選択と間違いとは、栄光と挫折とは・・・様々なことを考えさせられる映画です。

アクションスターとして一世を風靡したバート・レイノルズという映画スターが、老いた今、自らの人生を赤裸々に語っています。

後半の一部、名作『君に読む物語』と重なる部分はありますが、『君に読む物語』は名作ながらやはり映画、作り物という感じに比べ、こちらはこの人の歴史に寄り添うような真実味があります。

 

バート・レイノルズのエピソード、つまり、ジェームス・ボンドの役やハン・ソロの役を断ったということ、代わりにそれらの役をした俳優はそれが代表作となって不動の地位を築いたこと、バートはそれらを断ったことで結局アクションスターから脱皮できずに年を取って人気凋落していったこと・・こういうことを知ってから観るとバートの悲哀が身に沁みます。

 

バートは一世を風靡しながら、人生の選択のかなり多くの部分を間違えてしまった。

しかし、ラストの笑みですべてが輝いたと感じます。

 

素晴らしい映画でした。