第4楽章はウィーン盤がベストかも

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この前、バイロイト盤を超えた演奏として、ベルリン盤を挙げました。

確かに、ベルリン盤の全楽章とくに第1楽章、第2楽章はバイロイト盤を超えていると思います。

しかし、ウィーン盤の第4楽章、それも最後の5分くらいの盛り上がりは、もうこれ以上を期待することはできないくらいです。

ベルリン盤の第4楽章もバイロイト盤に比べて迫力があるのですが、ウィーン盤の最後の最後を聴くと病みつきになる感じです。

 

もっとも、去年から聴き比べている5種のフルトヴェングラーの第九、その中で最も平凡であるのはストックホルム盤なのですが、このストックホルム盤でも他のどの指揮者の演奏より凄いことは確かです。

ですから、どれを聴いてもあまりにも高水準の出来なのですが、あえて言えば、第4楽章はウィーン盤をベストとします。

 

第1楽章 ベルリン盤

第2楽章 ベルリン盤

第3楽章 バイロイト盤

第4楽章 ウィーン盤

 

私としてはこれがベストのような気がします。

 

あのウィーンフィルがここまで熱狂的になっているのはやはり指揮者の魔法でしょうか。

これは想像ですが、フルトヴェングラーとベルリンフィルとの第九の演奏が伝説になるほど凄かったので、ウィーンフィルはそれを超えようと情熱を傾けたのではないでしょうか。これほどまでの演奏を『上品な』ウィーンフィルがするとは驚きです。