グレタさん『日本は世界の子供苦しめる』報道に思う

スウェーデンの環境活動家・グレタさんが日本を名指しして、大量に排出する温室効果ガスが世界の子どもたちを苦しめると訴えました。』という報道がありました。

ニューヨークタイムズに寄稿したというのです。

また、最も地球環境を破壊している中国はスルーして、日本ばかりを名指ししたのかと思って、調べました。

寄稿文の原文です。

 

The Children’s Climate Risk Index reveals a disturbing global inequity when it comes to the worst effects of climate change. Thirty-three countries, including the Central African Republic, Chad, Nigeria and Guinea, are considered extremely high-risk for children, but those countries collectively emit just 9 percent of global carbon dioxide emissions. The 10 countries with the highest emissions, including China, the United States, Russia and Japan, collectively account for nearly 70 percent of global emissions. And children in those higher-emitting states face lower risks: Only one of these countries, India, is ranked as extremely high-risk in the UNICEF report.

 

子供の気候リスク指数は、気候変動の最悪の影響に関しては、不穏な世界的不平等を明らかにしています。中央アフリカ共和国、チャド、ナイジェリア、ギニアを含む33か国は、子供にとって非常にリスクが高いと考えられていますが、これらの国々は、世界の二酸化炭素排出量の9%しか排出していません。中国、米国、ロシア、日本など、排出量が最も多い10か国は、世界の排出量の70%近くを占めています。

そして、これらの排出量の多い州の子供たちは、より低いリスクに直面しています:これらの国の1つであるインドだけが、ユニセフの報告書で非常にリスクが高いとランク付けされています。気候変動。中央アフリカ共和国、チャド、ナイジェリア、ギニアを含む33か国は、子供にとって非常にリスクが高いと考えられていますが、これらの国々は、世界の二酸化炭素排出量の9%しか排出していません。

 

 

グレタさんの原文では、ちゃんと中国が一番最初に名指しされています。

二酸化炭素排出量のトップは中国であり二番目はインドです。

インドについては、自らの国もリスクがあると言うことを後で言っています。

つまり、中国、アメリカ、ロシア、日本などは、二酸化炭素を多く排出していながら、自分の国の子供にはリスクがないということを言っているのです。

 

この寄稿文は客観的な事実を言っており違和感はありません。この寄稿文から『日本は世界の子供を苦しめる』と言ったという報道にするのが、日本のマスコミの悪いところです。

このニュースの題名だけ見て、グレタさんが日本だけを悪者にしたと思い込む人も出てくるでしょう。

原文をチェックすることがいかに大事かということです。

 

しかし、中国やアメリカと並んでとはいえ、日本が名指しされていますから、日本の無能な環境大臣がどのようなコメントをするか、注目です。