『ザ・ウォッチャー』(Netflixオリジナル)
これは実話を基にしたサスペンスのようですが、登場人物すべてが犯人のように見える脚本が秀逸です。
脚本や演出の技術は間違いなく、10年前20年前より進化しています。
例えば、ホラーで最も傑作は『シャイニング』だと思っていますが、
Netflixオリジナルの『真夜中のミサ』『ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス』『ザ・ホーンティング・オブ・ブライマナー』のフラナガン三部作を見ると、三部作の方が『シャイニング』よりはるかに進化しています。
今の演出、脚本を見ると、昔のドラマや映画は単調で間延びしているように思えます。
この『ザ・ウォッチャー』も、すべての登場人物、そして主人公の男性まで怪しく見せており、さすがと思いました。
映画『マネー・ボール』
これは、上映時にディスクを買っておりましたが、そう何度も観るような作品ではないと思い、見返していなかったのですが、Netflixにあったので、最初だけ観ようと思って全部見ることになりました。
やはり、映画は2回以上は観なければいけないですね。
今回、最初に観たときよりずっと面白く観ることができました。
1回目ではそれほど気にも留めないものであった、ビリー自体の、スタンフォード大学の奨学生の道をやめてメジャーリーグのメッツに入った経歴が、スカウトという仕事の重さを暗示していて、これは隠れた主題だろうと思います。
スカウトは有望な青年を、『必ずメジャーで成功する』と簡単に言いますが、失敗した場合は、学歴も捨てて人生は台無しになる現実があります。
ビリーは選手としては目が出ず失敗しました。
メジャーに入らなければ、スタンフォード大学という一流大学のエリートとして社会で活躍できたのに、です。
イェール大学出の青年の野球理論に賭ける決断をするのですが、アメリカ映画を見ると、アメリカは日本以上に学歴社会だということがわかります。
セリフの端々に出てきます。
スタンフォード大学を蹴ってメジャーで挫折した人生だから、この野球理論に賭けたのかもしれません。
2回見ると、1回目と全く違った側面が見えてきていいものです。
大谷翔平の活躍でメジャーを見ることも多くなりました。
メジャーは極めて精緻な数値を駆使しています。
この『マネーボール』理論の流れなのかもしれません。
トラウトと大谷翔平というメジャー随一の大スターが揃っても勝てないエンゼルスを見ると、この『マネーボール』のオタク青年がエンゼルスにいれば、と思ってしまいます。
大谷翔平は今季で移籍することになるでしょうけど、現在の候補は
1位がドジャース、2位がメッツ、3位がヤンキース、あたりのようです。
私としては、大谷翔平には、レッドソックスかアストロズに移籍してほしいです。
勘としては、レッドソックスとアストロズに合っているような気がします。
ヤンキースに入ったら活躍できないような気がします。
レッドソックスかアストロズであれば、大活躍できる気がしています。
ところで、この『マネーボール』理論は正しいのでしょうか。
この理論で最も重要なファクターは出塁率です。
打率に四球での出塁を加えたものです。
打点など、自分以外の要素が絡む数字は無視です。
バントは絶対にしません。
バントは確実にアウトを1つ増やします。
もし、出塁率が4割の場合は、ノーアウト一塁二塁になる確率が4割なのに、バントはワンアウト二塁にしてしまい、4割のチャンスを潰すことになります。
この発想ができた人はやはり天才ですね。
年俸を出塁率で割れば、割安か割高かがわかるというわけでしょう。
この発想は極めて面白く、野球だけでなく、様々な経済事象に応用できそうです。
他の人と違った切り口を持つということです。
映画『真実の行方』
これは、古い映画で、裁判ものです。
当時としては画期的などんでん返しの脚本ですが、やはり古さは感じます。
ただ、容疑者役の若者の演技は、いかにも善良、朴訥で騙されるでしょうね。
こんにちは。
そうですね。
『ザ・ウォッチャー』は全7話のドラマです。
最近のドラマの演出技術は進化していますね。
『真夜中のミサ』は観られたと思いますので、よかったら、『ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス』と『ザ・ホーンティング・オブ・ブライマナー』も見てください。
演出技術の進化に驚きます。