今年の中元の箱に入っていた短文です。
書いた人は新川帆立という女性作家なので、男性サラリーマンの立場から書かれているこの短文はエッセイではなく小説なのでしょう。
ちょっとオーバーな感じがして、私は、去年のお歳暮の綿矢りさの文章の方が好きですが、しかし、やはり今回も、プロの文章は違うなとは思います。
ショーシャンクさん、今年のお中元のストーリーもご紹介いただき、ありがとうございます。
私もちょっとオーバーなように感じました(笑)
「君嶋とは四年前、~」の辺りから、説明のようになっていて、考えないといけないからなのか、私が社会人の立場として、3枚目のようなリアクションを取るまでにはならない違和感なのか・・・。
『彩りを贈る箱』のストーリーは、双子の姉妹が主役で、本当にありそうで、違和感を感じないから、と思いました。
でも、どちらもとても読みやすい文章で、その景色が思い浮かびました。ご紹介いただき、ありがとうございました。
ねこまるさん、そうですね。
綿矢りさの文が、双子の妹という極めて近しい間柄でお歳暮が来たという驚きとうれしさを描けているのに対し、新川帆立の文は、冷蔵庫にビールがあったことを大げさに喜んでいます。
冷蔵庫にビールがあったくらいでこれほど驚くのはちょっと鼻白みます。
ずっと日常的にはクリアアサヒしか飲んでいない人が冷蔵庫にスーパードライがあったから驚いていることを言いたかったところ、さすがにアサヒビールの手前、そんなことまでは書けなかったのかもしれませんが。
この文では、贈ってくれた人の描写が説明だけになっていてそこに心の交流が見えないのが難点ですね。
ビールに驚いただけになっています。
やはり、綿矢りさの文は上手いなと思います。