『モーセの物語』


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『モーセの物語 神と交わした約束』は、非常に面白かったです。

1話90分くらいのものが3話ですから、全部で5時間弱です。

ここで描かれるモーセは、私が今までイメージしてきたモーセとは全く違いました。

自信がなく悩み迷うモーセです。

そして、短気です。癇癪持ちと言ってもいいかもしれません。

アンガーコントロールができないところや自信や信仰を失うところは極めて不完全で、それゆえに親近感を覚えました。

が、さすがに、怒りに任せて十戒の板割っちゃいけないでしょと言いたくなります。

ヘブライ人(ユダヤ人)がエジプトの奴隷として大挙拘束されていたということやモーセの存在もなかった、ですから出エジプトもなかったという説が有力になりつつあるみたいですが、全くの架空の物語であれば、預言者モーセをもっと超人的人格者として描くはずです。

このように、弱い面を描いているのは、やはりモーセのモデルはいたのではないかと思ってしまいます。

現在もイスラエルとパレスチナ、アラブ世界の大問題が起きており、いつ世界大戦の着火点になってもおかしくない状況が続いているのは、この『出エジプト記』に因ります。

そういう意味では、このドラマや『出エジプト記』は必ず見ておいた方がいいと言えます。

映像もストーリーも素晴らしいのですが、できれば、ヨシュアをもっと詳しく描いてほしかった気はします。