オリンピックの終焉


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ほとんど関心もないまま、いつの間にかパリオリンピックは終わっていたようです。

以前に比べ、感情移入や自己同化してスポーツ観戦することが急につまらなく感じてきたことが大きいですが、ことこのパリオリンピックは開会式や若干の競技を動画で見てもあまりにも酷い有り様なので余計見る気が失せた感じです。

開会式は悪夢のようですし、競技も誤審だらけで白けます。

この大会はフランスにとって大失敗だったでしょう。

今まで世界中の人がフランスに抱いていたイメージが開催したために一気に悪くなったという大きなマイナス効果しかなかったと言えるでしょう。

オリンピックというコンテンツの終焉を感じました。

もちろん、スポーツチームに感情移入して熱狂する人は世界中に数多くいることは変わりませんし、特にオリンピックなどの権威ある国際大会であれば、自国に感情を入れ込む人が大多数ですから、これからも続いていくでしょう。

しかし、これから先、問題点が噴出することは避けられないでしょう。

第一、開催国になりたい国、なれる国がどんどんなくなっています。

オリンピックが大きくなりすぎて、年々開催国に大きな負担がかかってしまうのです。

前は、新興国が開催することで経済的な大発展を遂げる効果がありましたが、いま、規模が大きくなったのと警備体制が膨大にかかってしまうことから新興国では開催は無理になっています。

先進国のフランスでさえ、このように失敗に終わりました。

次回のロスオリンピックは、インフラも万全で、建物も既存のものが全部使えますから大成功するでしょう。

ハリウッドの技術がありますから、世界一、盛り上げかたがうまいので、まず大丈夫でしょう。

しかし、そのつぎからは、特にG7以外の国で開催される場合はかなりピンチになるでしょう。

 

もし今の規模で続けたいのであれば、私は、毎回の開催地をギリシャに決めるべきだと思います。

そうすれば、新しく建てる必要はなくなりますし、極めて低予算で出来ることになります。

アテネ中心にギリシャ国中で設備を整えれば、ずっと使えます。

今のオリンピックのように一回限りであれば、大会後の建物の利用率が低く維持費で大赤字になるのです。

毎回ギリシャで開催すれば、脆弱なギリシャ経済も潤うことになりますし。

 

高校野球も甲子園という聖地があってそれを目指すのですから、オリンピックもアテネを目指すという形にすれば、今回のような不手際もないことでしょう。