日本人ははっきりとした意思表示ができないと言われています。
これは主に仏教の無我などから来ていると思われますが
自分の主張をすることが自我であり恥ずかしいことだという風潮があります。
また他人に気分を害したくないという気持ちも強く働いているでしょう。
それでトラブルになることも多いことです。これから日本の国力も落ちてきますからなおさらトラブルは多くなると見ています。
例えば、電話での勧誘やセールスはどの家庭にもかなりかかるのではないでしょうか。
そういう場合、絶対に要らない商品で断りたい場合でも
『いま、時間がありませんので』という言葉で断ろうとする人も多いでしょう。
しかし、こういう場合、『それでは何時ごろにおかけすればよろしいでしょうか?』と聞かれた場合、理由が時間だけに断る口実がなくなります。
また、『買うお金がありません』という理由で断ろうとする人もいるでしょう。しかし、『それではローンで』などと言ってくる業者もいて、それを断るのにまた新たな言い訳、口実を作り出さなければいけなくなります。
これからは、はっきりと意思表示する習慣をつけたほうがいいですね。
断るのに理由は要らないのです。理由を言えば、業者はその理由を崩しに来るだけです。
『私にはその商品を買う意思がない。』これだけで十分です。
理由を聞かれたら『理由を言うつもりはないです。ただ、買う意思がないことをはっきりと言います。』これだけです。
まずないですが、それでも粘ろうとする業者がいれば、私なら『買わない意思表示をしている人に対して勧誘するのは違法ですよ。電話番号を聞かせてください。』と言いますが、さすがにそこまでは言わなくてもいいですから、はっきりとした意思表示をする習慣にはしておいたほうがいいですね。
もちろん、親しい友人や大切な人に対しては、柔らかく断ることが必要となりますが。
電話でセールスをかけてくる業者に関しては、特定商取引法という法律があります。
特定商取引法第16条は『事業者は、電話勧誘販売をしようとするときは、消費者に対して、事業者名称、担当者氏名、商品・サービスの種類、並びにその電話が契約締結の勧誘をするためのものだということを告げなければならない。』
そして第17条は『事業者は、電話勧誘をされても契約締結をしないことを、意思表示した消費者に対して、契約締結について勧誘をしてはならない。』
です。
とりあえず、日本人は、これからは、意思表示をはっきりとする習慣を身につけていくべきです。
それは、電話勧誘などに限らず、日常生活すべてで重要になって来ると思います。