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ヨットで英国から大西洋を横断して米ニューヨークに渡り、国連総会の関連パネルで怒りのスピーチを披露した16歳の環境活動家グレタ・トゥンベリさんについて、英字の主要メディアはこぞって取り上げた。彼女を国連総会で登壇する場を調整した環境団体は、以前、米国委員会により、中国共産党政府の代理人の疑いがあると指摘されている。
9月23日、国連総会開催に合わせて開かれた気候変動サミットに、世界12カ国から集まった16人の8歳から17歳までの環境保護活動に関心を置く子どもたちが参加した。16人は、国連子どもの権利委員会に対して、気候変動に関する政府の行動の欠如に抗議する非難声明を提出した。国連組織ユニセフ(UNICEF)ニューヨーク本部で開かれた記者会見で、グレタさんら代表者が発表した。
グレタさんは「気候の危機により、生命の危機や多くの難民が生まれている。恐ろしいことです」と述べた。16人は、子どもの権利委員会を通じて国連加盟国に対し、環境変動への不十分な対応は子どもの権利侵害に当たると主張している。
ユニセフによると、16人は世界的な法律事務所ハウスフィールドLLP(Hausfeld LLP)および環境保護系の法律事務所アースジャスティス(EarthJustice)の公式代表という。子どもたちによる非難声明は、両所が準備した。
2つの法律事務所は、世界各地で環境活動家たちの訴訟を代行している。
米下院天然資源委員会は2018年10月1日、アースジャスティスは中国政府に都合がよく、逆に米国に不都合な活動を米国内外で展開していることについて、同法律事務所に書簡で回答を求めている。
委員会は書簡の中で、同団体を外国代理人登録法(FARA)に基づき、アースジャスティスを「外国代理人」として登録する可能性があると伝えている。「外国代理人」に登録された組織は、年間予算や支出、支援団体などの情報開示を米当局に定期的に行う必要がある。
天然資源委員会議長ロブ・ビショップ(Rob Bishop)議員と、同委員会の監視・調査小委員会議長ブルース・ウェスタマン(Bruce Westerman)議員は書簡で、アースジャスティス代表アビゲイル・ジレン(Abigail Gillen)代表に対して、日本の沖縄県で継続的に米軍の行動に反対する活動を行っている環境活動団体・生物多様性センター(CDB)と協働する反基地活動について、問い合わせた。
書簡の中で委員会は、中国との争いを避け関係を維持しようとする環境保護主義者の動きが、米国の活動に影響を与えていると懸念している。
委員会はアースジャスティスについて「普天間基地の移転に反対する米国内での(代行)組織の政治活動と、沖縄での継続的な軍事プレゼンスへの否定的な動き」を問題視している。
委員会は2018年から、「外国から米国への天然資源と環境政策への影響」を調べるために、環境団体と外国政府の関連を調査している。同年6月には国防総省に対して、環境団体からの訴訟が国家安全保障に与える影響についての評価を求めている。
CBDは、米空軍海兵隊の普天間飛行場から名護市辺野古の移設には、絶滅危惧種の哺乳類ジュゴンの生態を侵害するとして、移設反対運動を展開している。
アースジャスティスは、米軍による沖縄の基地移転を阻止するために、2003年、ジュゴンを含む環境問題を訴えるCBDと日本の団体の代理として米国で訴訟を起こした。2018年8月にサンフランシスコ連邦地方裁判所はCBDを敗訴としたが、CBDは控訴した。書簡によると、アースジャスティスは裁判の他にも、基地移転を阻止するために米国内外でロビー活動を行っているという。
「アースジャスティスは、弁護人としての役割のみならず、米国大統領と日本の首相に公開書簡を送るなどして、基地移転を非難する宣伝キャンペーンに直接参加している」「アースジャスティスに代表される反基地組織の外国人は、政府当局へのロビー活動や世論に影響を与えるためのイベントの開催をしている。米国内では、すでに広範な政治活動を行っているようだ」と書簡にはある。
アースジャスティスから同委員会の書簡への回答はないもよう。委員会は2018年、環境保護団体の天然資源防衛協議会(NRDC)、世界資源研究所(WRI)、生物多様性センター(CBD)など、他の環境関連団体にも、外国代理人登録の可能性があると警告する書簡を送っている。
天然資源委員会が2018年9月5日付、WRIにあてた書簡で、中国政府との関係を問い合わせている。書簡によると、WRIは米高官に働きかけて、中国のエネルギー政策の正当性を宣伝するロビー活動を行っていると指摘している。
さらに、2017年以降、WRIは北京公安局と中国生態環境省の「指導と監督」の下で機能しているという。「WRIの指導者は、中国政府および共産党の高官と定期的に交流し、官製紙・中国日報や中国政府のプレスリリースおよび論説について肯定的な見方を宣伝するなどして、中国の環境プログラムを擁護している」。
2019年2月、米ニュースサイト「ワシントン・フリー・ビーコン」は、エネルギー専門家の話として、WRIは国連で、米国のエネルギー使用に制限を課すよう要求するいっぽう、中国の主張を庇護していると伝えた。
50年の活動履歴のあるNRDCは、委員会の書簡により中国政府の代理人の疑いがあるとの指摘を受けて「地球上で最も人口の多い中国は、多くの国と将来に関わっている。私たちは、中国やその他の国においても、持続可能な未来を創造するのに役立つ仕事を誇りにしている」と回答している。
(翻訳編集・佐渡道世)
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国連の演説で一躍、時の人、時代のヒロインになったグレタさんですが、私は不可解さを強く感じていました。
多分、幼い時に一方的な『温暖化によって地球が滅びる』というような断定を刷り込まれたために鬱になりいま怒りに燃えているのだと思います。
しかし、何を根拠にあんなに喚き散らしているのか、そして、少女はすべて清純で本当のことしか言わないと思っている人類の幻想の馬鹿馬鹿しさ、など、あの少女にもそしてそれに感動する圧倒的多数の人たちにも、きちんと考えないことの危うさを感じています。
温暖化で地球が滅びるという理論や環境団体のうさんくささは、10年前から周りの人には言ってきたのですが、夏の猛暑が続き、どうも今では温暖化は確実であり、温暖化の原因は火力発電や工場などから出るCO₂のせいであり、このままでは温暖化によって地球は住めなくなる、ということを信じる人が多くなっています。
例えば、下のような記事があります。
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今回は、地球の自然に関して二酸化炭素温暖化説が科学的に間違えている、というテーマで、みなさんの頭に一撃を加えてみよう。
「二酸化炭素温暖化説が警告する地球の危機」ではなく、それが大嘘だという話なので、間違えないように。
昨年は、西日本の大水害と関西を襲った大型台風と北海道の大地震に苦しめられ、同時に夏の猛暑を体験した。そこでテレビ報道に出演するコメンテイターたちは、出てくる人間ほぼ全員が、「2018年の夏は異常な猛暑だった。災害の原因は地球温暖化である」と口にした。彼ら彼女らは、「地球温暖化は、もはや議論する必要もない」とまで、言いたそうであった。ところが彼ら彼女らは、ただの一人も「二酸化炭素(CO2)の放出によって地球の温暖化が加速している」という自分たちの簡単な主張を、科学的に実証しようとはしなかった。どうも日本人は、他人の噂話に惑わされやすく、子供でもわかる科学を議論することが苦手なようだ。
私は『二酸化炭素温暖化説の崩壊』(集英社新書)の著者として、CO2による地球温暖化説が間違いであることを科学論によって実証したが、同書を2010年に発刊してから、すでに10年も経とうとしているので、わかりやすく要点を本稿に記述する。CO2による地球温暖化説の嘘について説明するのに、私の講演は普通4時間だが、本稿3回にわたってエッセンスを述べる。
石油や石炭を燃やした時に発生するCO2によって地球が温暖化するという説を流布してきたのは、国連のIPCC(Intergovernmental Panel on Climate Change──気候変動に関する政府間パネル)で、その名の通り、いかにも怪しげな政治集団である。このIPCCは、過去に人類が明らかにしてきた考古学、文化人類学、生物進化学、気象学、地質学、宇宙科学のすべてのデータをまったく無視して、根拠のない「疑似科学」を人類の頭にすり込んできた。
2015年までこのIPCC議長だったラジェンドラ・パチャウリは、アメリカ副大統領だったアル・ゴアと共にCO2温暖化説を煽(あお)って、ノーベル平和賞を受賞した人物である。CO2温暖化説が、ノーベル物理学賞に値する科学的真理ではなかったので、平和賞が与えられたのである。このパチャウリ前議長は、温室効果ガス(CO2)の排出権取引で莫大な利益を得る銀行の顧問をつとめ、この取引で多国籍企業とエネルギー業界が生み出す資金を、パチャウリ自身が理事長・所長をつとめる「エネルギー資源研究所」に振り込ませていたことが、2010年1月に発覚した。IPCCは、CO2を食い物にする詐欺グループだったのである。
実は、1988年にIPCCが設立された時、初代議長に就任したバート・ボリンが、「2020年には海水面が60~120メートルも上昇し、ロンドンもニューヨークも水没している」と予測して、CO2温暖化説を煽ったのだからたまげる。2020年とは、来年である。120メートルというのは、新幹線5輌分の長さを縦に立てた高さである。来年に東京オリンピックを開催している時に、天を見上げるほどの海水でロンドンもニューヨークも水没している、と信じるのは、もはや新興宗教である。テレビ報道に出演するコメンテイターたちは、「2018年の夏は異常に暑かった。地球温暖化が原因だろう」と、つい口にしたが、まさか彼らも、IPCCの詐欺師集団やCO2学説を信じる新興宗教のために、そのようなことを主張するほど愚かではあるまい。
しかし今年も5月に北海道で猛暑を記録したので、CO2温暖化説の信奉者たちが勢いづくことが心配だ。
実は、この問題を真剣に考えてきた賢明な読者であれば、1998年頃まで「温暖化、温暖化」と騒いでいた人類が、最近は「異常気象、異常気象」と言葉を変えてきていることに気づいているはずだ。IPCC集団が、なぜ表現を変えたかという理由は、科学的にはっきりしている。
このグラフのように、1998年をピークとして、それ以後10年間も地球の気温が上昇せず、むしろ温度が下がる期間が続いた。その間に、驚異的な経済成長を続ける中国でもインドでも、CO2の排出量が猛烈に増え続けて、地球の大気中のCO2濃度の最高値が毎年更新されていたのである。したがって、CO2が増加しても地球は温暖化しないことが、誰の目にも明らかとなった。CO2温暖化説は科学的に崩壊したのである。
気温上昇が続いた1998年まで「CO2地球温暖化説の誤り」に気づかない人間が多かったことは仕方ないにしても、2010年になってもその過ちを認めなかったので、現在のように虚構の地球科学が横行しているのである。
地球の気温が上昇していた1990年代には、NHKテレビがニュースの冒頭に「南極」の氷が崩れ落ちる映像を流して、「温暖化対策は待ったなし」と叫んでいた通り、「南極の氷が溶けて地球が水没する」という説は、地球温暖化の脅威を煽る目玉であった。ところが、現在では誰一人、南極を口にしない。どうしたわけなのか? それは、南極では2010年代に入って氷が溶けるどころか、逆に分厚い氷と大量の積雪に、南極観測隊が四苦八苦する寒い年が続いた上、「南極の氷が崩れ落ちるのは、分厚い氷の重さのためであり、太古から続いてきた自然現象だから、人類によるCO2の排出とは無関係なんだよ」と指摘されて恥をかいたからである。
IPCCがCO2による温暖化を強調するために「第3次評価報告書(2001年1月)」に明示し、全世界を欺いてきた有名な「ホッケースティックの図」(IPCCが主張してきたグラフの青線→で示される地球の温度変化)は、実際にあった“中世の温暖期”もその後の“小氷期”も抜けている「誤りだらけのデータ」であることが暴露されて、IPCC第4次評価報告書(2007年11月17日)から削除されてしまった。つまり「1900年代の20世紀に入って、工業界のCO2放出量が急増したので、地球が急激に温暖化した」と主張していたIPCCは、「ホッケースティックの図」が真っ赤な嘘だと認めたのである。
(広瀬隆)※週刊朝日オンライン限定記事 2019年8月21日
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連日のように猛暑が続いており、埼玉県熊谷市では我が国の観測史上最も高い気温となる41度1分を記録した。これは日本だけのことではなく、アメリカやアフリカでも最高気温50度以上を観測するなど、この夏は世界的に異常な暑さが続いている。しかし、実は、いまの地球は「温暖化」ではなく「ミニ氷河期」に向かっているという事実をご存知だろうか。遠い未来の話ではない。早ければ約20年後に、である。
本稿では私の専門とする地球科学の観点から、なぜこのような事態が起きているのか、そして今後の予想を述べたい。
こうした猛暑のなか、なぜ現在の地球は温暖化ではなく「ミニ氷河期」に向かっているのだろうか。これには「長期」および「短期」という時間の異なる二つの事象がある。
まず地球を何十万年という地質学的な時間軸で見れば、現在は氷期に向かっている。今から約13万年前と約1万年前には、比較的気温が高い時期があった。また、平安時代は今よりも温暖な時期だったが、14世紀からは寒冷化が続いている。
加えて、今後の数十年間の気候は大規模な火山活動などによって寒冷化に向かうと予測する地質学者も少なからずいる。確かに、20世紀には大規模な火山活動によって地球の平均気温が数度下がる現象が何回も観測された(くわしくは拙著『地球の歴史』中公新書を参照)。
次に、短期的な事象について述べよう。地球の気温は太陽からくるエネルギーに支配されている。こうした太陽の活動が約20年後には現在の60%程度まで減少し、「ミニ氷河期」が到来するという予測がある。
太陽の活動度は表面に見える黒点から判断されるが、2014年をピークに黒点の数は減少に転じている。これは300年ほど前の江戸時代に世界中が寒冷化した時期と良く似ている。すなわち、1645年から1715年までの70年間に黒点が減り、地球の平均気温は1.5度ほど下がった。その結果、ロンドンのテムズ川やオランダの運河が凍結し日本では大飢饉となった記録が残っている。我々地球科学者が「江戸小氷期」と呼んでいるものだが、将来にわたり今の勢いで猛暑が継続するかどうかは必ずしも確定的ではないのだ。
実際、自然界には長短さまざまな周期の変動があり、最近の異常気象と思われる現象も長い時間軸で捉えなければならない。よって、「長尺(ちょうじゃく)の目」で判断する私は、「ミニ氷河期」という涼しい未来を見据えながら、今年の猛暑をやり過ごしている。英国の哲学者フランシス・ベーコンが説いたように「知識は力なり」。地球科学の知識を「頭を冷やしながら」身につけ、猛暑を乗り切っていただきたいと願う。
鎌田 浩毅(かまたひろき)/京都大学大学院人間・環境学研究科 教授1955年生まれ。東京大学理学部地学科卒業。通産省を経て97年より京都大学大学院人間・環境学研究科教授
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まず、そもそも論ですが
そもそもなぜ、地球が温暖化すると悪いのか、です。
人間は、というか生き物はそもそも温暖な地域を好みます。特に歳をとればとるほど。
老後を南の島でのんびり過ごしたいという人は多いですが、老後、シベリアなどの寒冷地に移住したい人は少ないですね。北海道と沖縄では、老後を過ごしたいのは沖縄の方でしょう。
さらに、熱帯や温帯では作物も豊富に実りますが、寒冷地ではそうもいきません。
温暖化で食糧危機が来るという人がいますが、温暖化によって世界の平均気温が上がれば、それまでは作物が取れなかった厳しい寒冷地で作物が実るようになります。
かといって、今まで作物が取れていたところが平均気温が上がって作物が取れなくなったということは聞きません。
今では北海道でいいお米ができるようになりましたが、だからといって九州で米が取れなくなったということはありません。
次に、もし、温暖化が非常に悪いことだとして、温暖化の原因がCO₂なのであれば、最も温暖化に影響しているのは、牛のげっぷです。
グレタさんは完全に菜食主義らしく、その点は一貫していて素晴らしいです。
しかし、日本では、牛肉を食べていて温暖化を糾弾している人が多く、滑稽です。
温暖化によって水没してしまうと盛んに言われていたツバルは、面積が広がっているらしいです。
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【2018年2月10日 AFP】気候変動に伴う海面上昇によって消滅すると考えられてきた太平洋の島しょ国ツバルは、実は国土面積が拡大していたとする研究論文が9日、英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズ(Nature Communications)に発表された。
ニュージーランドのオークランド大学(University of Auckland)の研究チームは航空写真や衛星写真を使用し、ツバルの9つの環礁と101の岩礁について1971年から2014年までの地形の変化を分析した。
その結果、ツバルでは世界平均の2倍のペースで海面上昇が進んでいるにもかかわらず8つの環礁と、約4分の3の岩礁で面積が広くなっており、同国の総面積は2.9%拡大していたことが判明した。
論文の共著者の一人ポール・ケンチ(Paul Kench)氏によると、この研究は低海抜の島しょ国が海面上昇によって水没するという仮説に一石を投じるものだという。
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環境団体が怒りをもって声高に叫んでいることだけをうのみにするのではなく、もう一度根本から冷静に事実を見つめてみなければいけないと思います。
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国連の温暖化対策サミット。地球温暖化対策を訴えて若者の運動が世界に広がるきっかけとなり、学校を休んで活動を続けているスウェーデンの16歳の活動家、グレタ・トゥーンベリさんが各国の代表を前に演説しました。演説の全文です。
あなた方は、私たち若者に希望を見いだそうと集まっています。よく、そんなことが言えますね。あなた方は、その空虚なことばで私の子ども時代の夢を奪いました。
それでも、私は、とても幸運な1人です。人々は苦しんでいます。人々は死んでいます。生態系は崩壊しつつあります。私たちは、大量絶滅の始まりにいるのです。
なのに、あなた方が話すことは、お金のことや、永遠に続く経済成長というおとぎ話ばかり。よく、そんなことが言えますね。
あなた方は、私たちの声を聞いている、緊急性は理解している、と言います。しかし、どんなに悲しく、怒りを感じるとしても、私はそれを信じたくありません。もし、この状況を本当に理解しているのに、行動を起こしていないのならば、あなた方は邪悪そのものです。
だから私は、信じることを拒むのです。今後10年間で(温室効果ガスの)排出量を半分にしようという、一般的な考え方があります。しかし、それによって世界の気温上昇を1.5度以内に抑えられる可能性は50%しかありません。
IPCCが出した最もよい試算では、気温の上昇を1.5度以内に抑えられる可能性は67%とされています。
しかし、それを実現しようとした場合、2018年の1月1日にさかのぼって数えて、あと420ギガトンの二酸化炭素しか放出できないという計算になります。
今日、この数字は、すでにあと350ギガトン未満となっています。これまでと同じように取り組んでいれば問題は解決できるとか、何らかの技術が解決してくれるとか、よくそんなふりをすることができますね。今の放出のレベルのままでは、あと8年半たたないうちに許容できる二酸化炭素の放出量を超えてしまいます。
あなた方は私たちを裏切っています。しかし、若者たちはあなた方の裏切りに気付き始めています。未来の世代の目は、あなた方に向けられています。
もしあなた方が私たちを裏切ることを選ぶなら、私は言います。「あなたたちを絶対に許さない」と。
私たちは、この場で、この瞬間から、線を引きます。ここから逃れることは許しません。世界は目を覚ましており、変化はやってきています。あなた方が好むと好まざるとにかかわらず。ありがとうございました。
There is no climate emergency
A global network of 500 scientists and professionals has prepared this urgent message. Climate science should be less political, while climate policies should be more scientific. Scientists should openly address the uncertainties and exaggerations in their predictions of global warming, while politicians should dispassionately count the real benefits as well as the imagined costs of adaptation to global warming, and the real costs as well as the imagined benefits of mitigation.
Natural as well as anthropogenic factors cause warming
The geological archive reveals that Earth’s climate has varied as long as the planet has existed, with natural cold and warm phases. The Little Ice Age ended as recently as 1850. Therefore, it is no surprise that we now are experiencing a period of warming.
Warming is far slower than predicted
The world has warmed at less than half the originally-predicted rate, and at less than half the rate to be expected on the basis of net anthropogenic forcing and radiative imbalance. It tells us that we are far from understanding climate change.
Climate policy relies on inadequate models
Climate models have many shortcomings and are not remotely plausible as policy tools. Moreover, they most likely exaggerate the effect of greenhouse gases such as CO2. In addition, they ignore the fact that enriching the atmosphere with CO2 is beneficial.
CO2 is plant food, the basis of all life on Earth
CO2 is not a pollutant. It is essential to all life on Earth. Photosynthesis is a blessing. More CO2 is beneficial for nature, greening the Earth: additional CO2 in the air has promoted growth in global plant biomass. It is also good for agriculture, increasing the yields of crop worldwide.
Global warming has not increased natural disasters
There is no statistical evidence that global warming is intensifying hurricanes, floods, droughts and suchlike natural disasters, or making them more frequent. However, CO2-mitigation measures are as damaging as they are costly. For instance, wind turbines kill birds and bats, and palm-oil plantations destroy the biodiversity of the rainforests.
Policy must respect scientific and economic realities
There is no climate emergency. Therefore, there is no cause for panic and alarm. We strongly oppose the harmful and unrealistic net-zero CO2 policy proposed for 2050. If better approaches emerge, and they certainly will, we have ample time to reflect and adapt. The aim of international policy should be to provide reliable and affordable energy at all times, and throughout the world.
この中で、『CO2 is not a pollutant. It is essential to all life on Earth.』は
『CO₂は汚染物質ではない。地球上のすべての生き物にとって不可欠なものだ。』
という意味です。
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①地球は温暖化が急激に進んでいて、このままだと平均気温はどんどん上昇する。
②温暖化は地球の生物にとって悪いことだ。もしくは温暖化によって生物は絶滅する。
③地球温暖化は、各国が出しているCO₂が原因だ。
この3つが世界中に広まり、この3つによって、環境団体が過激な抗議行動をしているのですが、②は全く根拠がなく、③は科学的な裏付けがありません。
①に関しては、ほとんどの人がその通りだと思っています。これについては、この50年間くらいの世界平均気温の推移などを調べてみたいと思います。
Antarctic Sea Ice Reaches New Record Maximum
Editor’s note: Antarctica and the Arctic are two very different environments: the former is a continent surrounded by ocean, the latter is ocean enclosed by land. As a result, sea ice behaves very differently in the two regions. While the Antarctic sea ice yearly wintertime maximum extent hit record highs from 2012 to 2014 before returning to average levels in 2015, both the Arctic wintertime maximum and its summer minimum extent have been in a sharp decline for the past decades. Studies show that globally, the decreases in Arctic sea ice far exceed the increases in Antarctic sea ice.
2000年~2008年に南極の氷は年率1.43%で増大し続け、2014年は1979年(南極の衛星観測が始められた時)以来、最大になりました。
2005年から2017年の北極の気温はほぼ横ばいで、温暖化の兆候はありません。長期的に見れば最近の気温は異常ではありません。2005年~2017年の北極の気温は1920~40年代の値とほぼ同じです。
「CO2濃度が高くなったから異常気象が増えた」という主張にもまったく根拠はありません。単なるホラ話です。
CO2濃度が現在の5倍程度であった四億五千万年前頃の気候を再構成した国際科学者チームは、当時の気候は現代とよく似ていたと述べています。
イスラエルの宇宙物理学者ニール・シャビブ 「太陽が気候に大きな影響を与えているという証拠を避けるためにIPCCは今もできる限りのことをやっている。もちろん彼らはこの定量化可能な効果を認めようとはしないだろう。なぜならそれは人為的温暖化の論拠を崩すからである。」
ペンシルベニア大学地球環境科学科の元学科長で地質学者のロバート・ギーゲンガックは、人為的CO2温暖化説を宣伝したアル・ゴアの映画『不都合な真実』を次のように酷評しています。
要旨) ・諸惑星の引力によって地球と太陽の距離が変わると気温も変わる。
・気温が上がると海水中に溶けていたCO2が大気中に出て来る。
・CO2濃度が気温を変化させると言うことは困難であり、むしろ気温によってCO2濃度が変化している。
アル・ゴア元米副大統領は『不都合な真実』で人為的CO2温暖化説の論拠として南極氷床コアのグラフを利用しました。しかし現実には南極氷床コアは、まず気温が上昇してから数百年ほど遅れてCO2濃度が上昇していることを示しています。(マーク・モラノ前掲書pp.64-68.)
気温が上昇してから平均して800年遅れてCO2濃度が上昇しています。従って、南極氷床コアの記録は、CO2による温暖化の決定的な証拠などではありません。ゴアのホラ話です。
中村元隆『気候科学者の告白』は、IPCCなどが温暖化予測のために用いているコンピューター気候モデルについて、数多くの致命的欠陥を指摘し、予測などに用いることが出来る代物ではないことを説明しています。