フルトヴェングラー 4種の『第九』

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今年もまた、第九の季節がやってきました。

学生の時に、フルトヴェングラーバイロイト盤に魅了されてから、ずっと、バイロイト盤ばかり聴いてきました。CDとしては他の指揮者の第九も何枚か持っていますが、ほとんど聴きません。あまりにもバイロイト盤が凄すぎて、生の第九のコンサートを聴いてもどうしても物足りないというか、批判的に見てしまったりします。

最近、『フルトヴェングラーの4種の第九』というCDが発売されているのを発見しました。バイロイト盤以外の4つの第九演奏のCDです。早速、注文してみました。

商品紹介によると

フルトヴェングラーが指揮したベートーヴェンの第9交響曲は、1937年から亡くなる1954年までの17年間に演奏された全曲演奏で13種類の録音がCD化されています。その中でも特筆すべき演奏はつぎの4種。
『ベルリンの第九』として知られる1942年3月のベルリン・フィルとの公演、これは大戦中の緊迫感に満ちた劇的な爆演として有名です。
ストックホルムの第九』は同じく大戦中にストックホルム・フィルに客演、巨匠の手腕を証明する凄演です。
『1952年ウィーンの第九』はムジークフェラインでのウィーン・フィルとの公演、これは宇野功芳氏が『部分的には「バイロイトの第九」よりも上、彼のベストではないか』と評したように、第3楽章など至高絶美の演奏といっても過言ではありません。ターラが夫人所蔵のオリジナルテープから正規盤を発売して有名になりました。2012年には新マスタリングして、開始前の拍手から終演後の拍手まで臨場感たっぷりとCDに収録しています。
そして1954年のルツェルン音楽祭公演、これはフルトヴェングラー最晩年の深い思索と境地を感じさせる感動的名演。夫人所蔵のテープから正規盤を発売、1995年英グラモフォン賞を受賞したターラ栄光の名盤です。
これら4つの演奏が、音質面の評判が高いターラの原盤からCD4枚組のセットになって発売されます。しかもキング関口台スタジオで、全点新たなリマスターが行われており音質にいっそう磨きをかけています。

ということです。

確かに、昔読んだ宇野功芳氏の本には、1942年の『ベルリンの第九』と1952年の『ウィーンの第九』のことが書かれてあったような気がします。それにはウィーンの第九をベストと書いてあったような気がします。

他の音楽評論家の中にも、バイロイトのおとなしい第九よりも『ベルリンの第九』が真にフルトヴェングラーの第九だというようなことを言っていた人がいました。

しかし、なかなか、バイロイト盤以外のCDを聴く機会がありませんでした。

このような4枚組のCDが手に入りましたので、これからの1ヶ月間、たっぷり4種(バイロイト盤を合わせると5種)のフルトヴェングラーの第九を堪能できます。楽しみです。