侵攻停止、ロシアに命令 国際司法裁判所

 【ブリュッセル時事】国際司法裁判所(ICJ、オランダ・ハーグ)は16日、ロシアに対し、ウクライナ侵攻の軍事作戦を即時停止するよう命じた。  

ドナヒュー裁判長は、ロシアの武力行使が「国際法に関する非常に深刻な問題を引き起こしており、深く懸念している」と表明。

ロシアを提訴したウクライナ側の命令要請を認めた。  

ウクライナのゼレンスキー大統領はツイッターに「完勝だ」と書き込んで歓迎した。「命令を無視すればロシアはさらに孤立する」とロシアに履行を迫った。

プーチン政権が応じる可能性は低いが、命令には法的拘束力がありロシアへの圧力となり続ける。

                        (時事通信社)

 

記事は米国から観ると、対ロシア経済制裁、金融制裁の実効性をさらに高める。記事の言う国際司法裁判所(ICJ)は16日、オランダ・ハーグの法廷でロシアのウクライナ侵攻をめぐる審理を開き、ロシアに侵攻を即時停止させる仮保全措置を決定したわけなので、法的拘束力を持ち、これが最終確定した判決となっている。上訴、上告の立ち位置の裁判所は無い。しかし、国際司法裁判所の判決内容の実施を担うのは、一般論で、国連安全保障理事会なので、拒否権をロシアが持っているために、強制力は実際性はない。だが、国際法的には大きな意味を持つだけでなく、国際経済に与えるインパクトも非常に大きい。中国やインドや他の国々が対ロシア制裁破りに加担すると、それらの国々への世界からの経済制裁を行いやすくなるし、事実上という意味で、制裁破りの違法性の成立も明らかに確率が、この判決で、大きく上昇し、範囲も拡大すると言える。           (湯浅卓 国際弁護士)

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国際司法裁判所で、ウクライナの主張が100%認められたということです。

ロシアが同時に国際司法裁判所に訴えていた、「ウクライナ政府がドネツク・ルガンスクの住民を虐殺していた」という主張は全く認められなかったということです。

 

もちろん、法を執行するべき国連は、ロシアが常任理事国であり拒否権を持っているので、機能はしませんが。

しかし、国際法を破る国が常任理事国であることがおかしいのですが。

 

ともあれ、国際法では、ウクライナが100%正しいと言うことです。

 

いまだに、「プーチンはディープステートと戦う善の人」「ゼレンスキーとバイデンはディープステートの操り人形」「バイデンがロシアを戦争に追い込んだ」などという陰謀論(他にもコロナワクチンは人類を殺すための陰謀とか(笑))を信じている人は、きちんと法とは何か、国際法とは何かを学んだほうがいいですね。