米大統領選後の大混乱へ

2020年10月29日 10:14 JST    Bloomberg

  • ウィスコンシン州の郵便投票の受付期限延長は認めない判断を下した
  • カバノー判事はトランプ氏の根拠ない主張への共感を示唆した

米連邦最高裁の保守派判事らは、接戦が予想される大統領選でトランプ大統領に勝利を呼び込む可能性がある道を切り開き始めた。

 
 

  上院が本会議でトランプ大統領によるエイミー・コニー・バレット氏の連邦最高裁判事指名を最終承認した26日、最高裁はウィスコンシン州の郵便投票の受付期限延長を認めない判断を下した。

  

  新型コロナウイルス感染の急増に見舞われている同州は激戦州の1つ。8人の判事は賛成5、反対3で同判断を下したが、最高裁全体として理由の説明はなかった。

 
 
 
Former President George H.W. Bush Lies In State At The U.S Capitol Rotunda

ブレット・カバノー判事

写真家:Jabin Botsford / Pool / Bloomberg

 

  この結果だけで民主党には十分に打撃だったが、バレット氏と同様にトランプ氏が指名したブレット・カバノー判事による意見は破壊的とも呼べる内容だった。

  カバノー氏は投票日の後に郵便で届く票は不正にまみれているとのトランプ氏の根拠ない主張への共感を示唆し、遅れて集計された票によって結果が変われば「不正選挙の訴えは爆発する恐れがある」と警告した。

  トランプ氏は全国規模の世論調査では民主党候補バイデン前副大統領に後れを取っているが、ウィスコンシン州やその他の激戦州では接戦となっている。

米最高裁:ノースカロライナ州不在者投票の受付期限延長認める

原題:
Supreme Court Maps Path That Could Help Trump Win Contested Race(抜粋)

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この記事を見ても、米大統領選がどのような結果になったとしても、大混乱に陥るのは避けられない情勢となってきました。

 

全米で暴動や訴訟が沸き起こるような気がします。

 

アメリカの混乱は、全世界に波及しますから、日本も他人事ではありません。

気を引き締めて対処していかなくてはいけません。