インフレ加速

昨夜の10時30分に発表された、アメリカの1月CPI(消費者物価指数)は、前年比7.5%増でした。

市場の予想は、7.3%でしたので、インフレは予想の上を行く勢いとなっています。

これで、3月に0.5%の利上げを予想する人も多くなってきました。

今のインフレの加速度からすると、3月に0.5%利上げというのは、それでも足らないくらいなのですが、株式市場にとっては大きな影響がある規模なので、0.5%を乱発もできないはずです。

また、今のアメリカのインフレは、賃金インフレであり、人手不足から来る賃上げ競争⇒賃上げ分を価格に転嫁するので物価高⇒物価高のためにより高い賃金の会社に転職する人が400万人もいることから賃上げ競争、というスパイラルになっており、これを利上げで止めることはできません。

日本においては、状況はもっと悪くなります。欧米は次々と利上げに踏み切っていますが、世界で唯一日本だけは万年金融緩和です。悪い円安が進みつつあります。

ほとんどの食料品も資源も輸入に頼っている日本ですから、これからの円安によって物価がさらに高騰していきます。

そして、日本はアメリカと違って、賃金は上がらないままです。

いままでは、物価が世界でも安い国に転落していたのでそれでもよかったのですが、これからは物価の高騰が襲ってきます。

スタグフレーションに向かって一直線になっていきます。