ハマスとイスラエルの軍事力の差はもちろん圧倒的です。
比べ物にならないほど、イスラエルの戦力は強大です。
ですから、イスラエルは簡単にハマスを壊滅できると思われています。
しかし、ゲリラ戦となると、圧倒的な戦力の側が苦戦することは歴史が証明しています。
そして、今回、何よりも、政治的な戦略面でイスラエルは逆に圧倒されています。
世界中に反イスラエルの気運が盛り上がっているのが、その証拠です。
これは、イランーロシアー中国の思う壺そのままです。
世界は極めてまずい方向に向かっています。
ネタニヤフ首相やバイデン大統領のやり方は今回、稚拙すぎます。
特にバイデンの外交は失敗だらけのもので、動けば動くほど状況が悪くなります。
ウクライナの時に、早々に『アメリカは軍を投入しない』と言ったので、ロシアは侵攻してきました。
大失敗です。
軍を派遣するつもりがなくても抑止力として、軍の派遣を匂わす必要はありました。
今回も、早々とイスラエル訪問してまで全面支持を表明しました。
『アメリカは残虐なテロを撲滅するまでイスラエルと戦う』というように、あくまでもテロとの戦いを強調するべきでした。
初めから、イスラエル全面支持を打ち出せば、その後にガザ地区の民間人が殺戮される映像が流れれば、アメリカも共犯と見られます。
そして、それが今、全世界で、反イスラエル、反米のデモとなって現れて来ています。
今になって、バイデンは、戦闘の一時停止をネタニヤフに勧めています。
ガザ地区に侵攻している状況で戦闘を止めれば、ハマスは戦車を破壊していくだけです。
バイデンのせいで、アメリカの中東外交は極度に悪化しました。
今の状況でバイデンが大統領なのは、イスラエルにとって、悲劇的なことです。