映画『島守の塔』は、太平洋戦争末期の沖縄戦の時の沖縄県知事島田叡を主人公にした実話です。
とにかく泣けました。
司馬遼太郎が『異胎の時代』と名付けた40年の中でも、その極限だったのは沖縄戦だったと思います。
日露戦争の時と比べ、沖縄戦での軍部は全く違った異様な生物となってしまっています。
まさしく異胎から生まれたものでしょう。
そのような中、私は島田叡という人を初めてこの映画で知りました。
その人柄といいとにかく泣けます。
凛が粉ミルクの缶を慰霊塔に捧げるシーンは、その何十年かの想いを象徴しているようで、感動的です。