ブレグジットについて

今日は4月8日、今は午後2時ですが、今週、イギリスのEU離脱問題、すなわちブレグジットは大きな山場を迎えます。

市場は、合意なき離脱だけは回避するとの見方が大多数で、ポンドをはじめ各国の株式も崩れておらず安定してます。

私は、大多数の意見と違って、合意なき離脱の可能性は高いと見ていますのでその備えは十分にしています。

ただし、これも、大多数の意見と真反対なのですが、仮に合意なき離脱になったからといってイギリス経済が破たんするとか終わるというようなことにはならず、むしろ、一時的な混乱があったとしてもイギリスはすぐに立ち直り離脱以前より発展すると思っています。

むしろ、今回の混乱ではEUの打撃の方が甚大でしょう。

私はEUは失敗だったと思っていますし、EU内では様々な問題が山積みです。もし、今後、リーマンショックのようなことが起きるとすれば欧州が震源地となると思っています。

 

ただ、市場の圧倒的多数の見方では、合意なき離脱はイギリスもEUもどちらも望んでおらず、EU大統領の『1年間離脱を延期すればいい』という案に落ち着くという可能性が最も高いと言われています。

 

確かに、イギリス議会の混迷ぶりを見ると誰も決められないようです。

今週はその行方を注目していきましょう。

 

ショーシャンクさん こんばんは ブレクジッドどうしてあの当時 国民投票でイギリスは離脱を選んだのか? そこから離脱に向けてきたはずなのに今更離脱しない方がいいと右往左往、メイさんは一貫して離脱を主張してますが期限の延長を国会が提案・・合意なき離脱になるんでしょうね。 欧州発株安に市場が嫌うでしょうからそうなりますね。 私は景気敏感株は避けて内需株にシフトしてます。 どちらにしても連休前には現金を多めにと考えております。

 

まりさん、おはようございます。

イギリス国民が国民投票ブレグジットを選んだのは、ボリス・ジョンソンなどの離脱派が、かなりの嘘や誇張を垂れ流したことが大きいですね。ボリス・ジョンソンなどの離脱派は離脱が決まったとたん逃げていますし、とんでもない人間です。

ただ、私がイギリス国民であれば、離脱賛成に票を入れたでしょうね。

まず、EUは、どの国をも幸せにしないシステムでした。

ドイツのように経済的に強い国は、膨大な負担金をとられ、移民難民を率先して大量に受け入れることになり、大規模なレイプ事件も起きました。他の弱小国からは、ドイツは横暴で上から目線で指図してくると大きな反感を買っています。

また、経済的な弱小国は、力に比べ通貨が強すぎるためにますます苦しくなり、景気対策のための財政出動も抑えられているため浮揚できません。

EUを取り仕切っているのは選挙で選ばれた者たちではなく、膨大な数の官僚たちです。この人件費で各国の負担金のほとんどが消費されます。貧しい国はますます貧しくなります。

EUのどの国もEUの官僚たちに上から目線で押さえつけられ国家主権がありません。

気位の高いイギリス国民にとっては、これは耐え難いものだったでしょう。

 

私はイギリスが勇気をもって、合意なき離脱に踏み切り、アメリカ、日本、オーストラリア、カナダなどと自由貿易協定を結べば、一気に強大国に返り咲くと思っています。

ただ、残念ながら、メイ首相は根っからの残留派ですし、本音は残留支持です。

離脱派のボリス・ジョンソンなどは逃げてばかりで国民を主導して果敢に合意なき離脱を成し遂げる覚悟がありません。

ですから、残念ながら、このままずるずると延期延期で何も決まらないですね。

唯一、合意なき離脱になるとしたら、フランスやイタリアが期間の延長をかたくなに拒否するケースしかないですね。

イギリスにトランプのような人がいたら、非常によかったと思いますが。

 

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今は4月11日の午前2時過ぎで、CNNを見ていますが、マクロンも延期を認めそうですね。1年は長すぎるので、半年後の10月末くらいまで延期でお茶を濁す形になるのでしょうか。

延期しても余計混迷を深めるだけだと思いますが、決断できなければずるずる延期でなし崩しとなりそうですね。

国民投票は民主主義の最終手段であり国民の声を直接聞く最強のもので、これをイギリス議会が履行できなかったのは失望しかないですね。

まだ結論は出ていませんが、朝には、6月末から1年後の間のどこかで延長が決まっているでしょう。

とすれば、欧州議会の選挙にイギリスが出ることになります。

5月23日からの欧州議会選挙では、EU離脱派、EU否定派が大きく議席を伸ばすでしょう。どちらにせよ、EUの弱体化は避けられないでしょうね。

北アイルランドアイルランドの国境問題がネックなのはわかりますが、リスクを取っても国民の声である国民投票の結果に従って3月に離脱すべきだったと思いますが。

イギリスの法律では3月29日が離脱と決められていて、それ以降はイギリス法からすれば違法ですけどね。

 

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いまは、4月11日午前9時ですが、入ってきたニュースによると、やはり今年10月末までの延期を認めたようですね。

残念です。イギリス議会の混迷ぶりや、離脱派に国内法通り3月29日で離脱実行するリーダーシップがなかったことに失望です。

 

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いまは、4月12日午前10時20分ですが、ブレグジットが10月末まで延長されたことにより、ポンドは堅調に推移しています。市場は落ち着きを取り戻したように思えます。

私の観方を書いておきます。

一見落ち着いたように見えるイギリスですが、本当の混迷はこれからです。保守党も労働党も分裂していくはずです。どちらの党も、残留派と離脱派がいて何かを決断すればその反対派が党を出ていくことになるからです。そして出て行った人たちが大きな勢力になるかもしれません。

つまり、EUだけでなくEU関税同盟をも離脱して真のブレグジットを成し遂げ、アメリカや日本などと自由貿易協定を結んでいこうとする人たちです。

そうなったときには、再び離脱強行する動きが出てくるかもしれません。そういう万一のときのために、私は、ユーロ・ポンドの高いところにショート注文しています。つまり、一時的にポンドが急落したとき、ユーロ・ポンドは急騰します。市場はオーバーシュートするものですからパリティに迫るほどになるかもしれません。いま、ユーロ・ポンドは0.863ですが、0.9から1.0までの間に大量にショート注文出しています。代わりに今まで保有してきたユーロ円のショートはすべて決済して利確しました。ユーロ円にはショートが大きく溜まっていますから、一気に上に行く可能性があります。何か月か後に、再び合意なき離脱問題が現実味を帯びてきたとき、ユーロ・ポンドは急騰し、実際に離脱になったときにはパリティに迫るでしょう。しかし、イギリスは合意なき離脱したほうが将来的に発展しますから、暴落したポンドは急騰するはずです。逆にユーロは大打撃となります。ゆえに、ユーロ・ポンドがパリティに迫る時を待ってショートの注文を出しています。

 

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市場があまりにも一安心、楽観の方向に動いているので、私の見方が間違っているのかと思っていましたが、今朝、ダイアモンド・オンラインに同じ意見が載ってました。

 

4/13(土) 6:00配信

ダイヤモンド・オンライン

ブレグジット期限再延期でもむしろ高まる「合意なき離脱」の可能性

 EU(欧州連合)は、4月10日の首脳会議で、12日に設定されていたブレグジット(英国のEU離脱)の期限を10月31日まで延期することを決定した。合意無き離脱がひとまず回避され、一安心といいたいところだが、最終的に“合意無き離脱”となる可能性はむしろ高まっていくともいえる。(ダイヤモンド編集部編集委員 竹田孝洋)

(中略)

離脱派の多い保守党支持者の支持をつなぎとめるために、ボリス・ジョンソンを筆頭とする強硬離脱派が首相の座に就く可能性が高い。そうなると、EUに合意なき離脱覚悟でEUに離脱協定案の見直しを迫ることもありえる。合意無き離脱回避にむけ、期限延期には柔軟な対応をみせたEUだが、離脱協定案の見直しには応じない。強硬離脱派がトップに立てば当然、欧州議会選挙にも参加しない。そうなれば6月1日に合意なき離脱を迎えることになる。

 

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私も、今回の延期は、ただの先延ばしにしか過ぎないと思っています。日本であれば100%先延ばしになると思いますが、イギリスがまさか国民投票の結果をズルズル先送りするとは大変失望しました。大きな痛みがあっても、決断する時には勇気をもって決断しないと、先延ばしすればするほど状況が悪くなることがわかっていないのです。前から言っていますように私は合意なき離脱の可能性がさらに大きくなった、しかも先延ばししたために保守党も労働党も分裂の危機を迎えざるを得ないと考えています。

それが何か月後になるかはわかりませんが、私はそれに備えておきます。

                     (2019年4月13日午前7時)

 

 

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市場としては、ブレグジット問題が延期されたことで安心感が漂っていますし、7月末までは強い相場が続きそうですね。

為替の方は、前に書きましたように、ユーロ・ポンドのショートを0.9以上で指値していますし、全部利確したユーロ円も128円を超えてきたときにはまたショートしていくつもりです。

アメリカ経済が絶好調で、なおかつ、トランプはFRBに利下げの圧力をかけていますし、側近をFRBの理事にも送り込んでいます。相当な強さが見込めます。日本は日米貿易交渉で為替条項を迫られる可能性はありますが、為替について言われたとしても、いまのアメリカ経済の強さであれば、一直線な円高にはならない感じです。ゆえにやはり7月末までは世界中市場は強いでしょうね。

                    (2019年4月14日20時)

 

世間では、もうブレグジットは10月末まで延長されて穏やかに移行すると安心しきっているようです。

しかし、私はますます合意なき離脱に向かっていると感じています。

来月5月には大きな動きがあるはずです。

日本ではみんな安心しきっていますが、イギリスはこれから今まで以上の大混乱になっていくと思います。

                    (2019年4月20日16時)