映画『博士の愛した数式』

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ショーシャンクさん、みなさん おはようございます。
映画2本観ました。 インド映画『きっと、うまくいく』を撮ったラージクマール・ヒラニ監督作品SANJU/サンジュ』です。 マスコミのフェイクなニュース、テロ、ドラッグと暗くなりがちな話題でも、ダンスがあったりして落ち込まずにやっていけるのは、インド映画の魅力でしょうか?映画の世界と割り切り、のんびりと、でもラストに急に感動が訪れ、思いもかけずに涙でした。
 
もうひと作品。ブレイクの詩がラストにあるというので、『博士の愛した数式』をみました。 丁寧な作りで、ルート役の吉岡秀隆の話し方も良く、寺尾聰深津絵里も、良かった。 浅丘ルリ子は、秀逸で彼女の演技で、主演2人のぼんやりした現実を、過去もある現実に見事に変えてくれました。存在感が凄かったです。 ブレイクの詩はエンディングにありました。 「一粒の砂に世界を そして一輪の野の花に天国を見る 手のひらに無限を ひとときの間に永劫を掴む」 お経のなかの「微細世界即大世界」という言葉と出会いました。 一瞬一瞬が大きな広がりを持つということでしょうか? また太宰治は、小説の中で、勉強の後に残る「一つかみの砂金」について触れていました。 今やっていることが時々無駄だと思う私の浅はかさにため息をつきながらも、多くを考えさせてくれる映画でした。
ところで、 柳田邦男の著書『犠牲(サクリファイス) わが息子・脳死の11日』で知った映画ですが、タルコフスキーサクリファイス』のラストは「hopp(希望)と確信を持って」で終わっていることに何度も観ているのに先日気づいて、ショーシャンクの空にのhopeを思い出し、hopeって何だかいいなあ、と感じています。 映画っていいですね。 長々と感想を書きこんでしまいました。 hopeを持って生きていきたいです。 ショーシャンクさんやみなさんの一日が「好日」でありますように。
 
owlさん、ご紹介ありがとうございます。
映画『きっと、うまくいく』は素晴らしい映画でしたので、同じ監督の『サンジュ』も期待持てますね。
もうひとつの『博士の愛した数式』は今夜か明日、観ますね。観ましたら感想を書きたいと思います。
 
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いま、『博士の愛した数式』観ました。
泣けました。素晴らしい映画でした。
日本映画にほとんど絶望していたのですが、この映画は今まで観た日本映画で一番よかったかもしれません。
日本映画に欠けていたのはこれなんだ、と言いたいですが、そういっても観てない人には何のことかわからないでしょう。
ルートが最後に黒板に書いた『時は流れず』からラストは見事でした。
ブレイクの詩は華厳経そのものですね。
華厳経からヒントを得て量子力学は誕生しました。
 
『僕は今も、博士といっしょに見た夢を見続けている』
 
本当に素晴らしい映画でした。
owlさん、ご紹介いただきありがとうございました。
 
 
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ショーシャンクさん、 観ていただいたのですね。
最後私も心に残っています。一つのルートから始まった授業でしたね。
 
>「ブレイクの詩は華厳経そのものですね。」
イギリスの詩人の彼は、お経を読んだことはないと思いますが、根底にある考えは同じで良かったのだと確かめさせていただいたことがうれしいです。
また、映画を観てから、太宰治を思い出し、お経の言葉に出会えたことはラッキーで、幸せでした。 ブレイクの詩は小説にはなかったのですが、「ひとときの間」「微細世界」が博士の記憶時間と捉えて、エンディングに入れたのだと思います。 映画も小説の言葉ひとつひとつも引き寄せなのだとつくづく感じています。この時期、この映画に出会えてショーシャンクさんから感想もいただいてうれしく思っています。ありがとうございます。