owlさん、こんにちは。
『ショーシャンクの空に』、テレビで放映したようですね。
私も2週間くらい前に、久しぶりに壁に映し出して観ました。
この映画は何十回、何百回となく繰り返し観ていますが、やはり観るたびにいいですね。
この映画を超える作品は出てこないだろうと思うほどです。
おっしゃるように、アンディがトミーの話を聞いて所長に訴えますが、懲罰牢に入れられたばかりかそのトミーを殺されてしまいます。
懲罰牢が閉じられるとき真っ暗な闇となります。
絶望です。魂の闇夜とも呼ばれる、そのような絶望を経験した者だけが、この映画の真価を本当にわかるのでしょう。
なんでもポジティブに前向きに希望さえ持っていればすべてうまくいく、というような世の中に流行している浅はかなアイデアとは全く違うものです。
このような絶望を経験した者だけが、最後の、青い空と海の本当の美しさが分かるのでしょう。
聖書の『心の貧しい人々は、幸いである。天の国はその人たちのものである。』という言葉は、私も、owlさんがおっしゃるような意味だと思っています。
心の貧しい者とは、アイデンティティを持たない者。
すべての人間は、心の中に様々なアイデンティティを溜め込んでいます。
自分は金持ちだ、とか、自分は美人だとか、自分は社会的地位が高いとか、身長が高いとか。
何かの優越するところを自らの『わたし』としています。
決して地位が高くなくても、例えば小役人であればあるほど、民間人に自らの権限をかさに着て横柄な態度をするものが多いように、人間は何らかの優越できるものを溜め込みその存在基盤としています。
しかし、そのようなものを持たない人が、天の国、つまり無量の境地にいることができるのだ、という意味だと私は思っています。
ロシアのことは、私は、世界が自由に向かう流れの一つだと考えています。
『歴史は絶対精神の自己展開である』という言葉が私は好きです。
絶対精神は自由をその本質としているがゆえに、歴史は自由に向かって流れています。
その過程で、ヒトラーのようなものが浮かんできたとしても、必ず自由が勝利して消え去っていくものだと感じています。
プーチンもそうです。誰も、絶対精神の流れには逆らうことはできないでしょう。
逆らうものは必ず滅亡していきます。
プーチンが侵攻などしなければ、この先独裁政治がまだまだ続いたでしょうけど、侵攻したために、はるかに滅亡が近くなっています。
嘆かわしいのは、ロシア擁護、プーチン擁護する者たちが日本に多いことです。最近はロシアが敗走気配なので鳴りを潜めていますが、少し前まで、ウクライナの方が悪いと言っていた人たちがある一定数いたのです。今もいます。
変な陰謀論に凝り固まっている人たちです。なぜか、反ワクチンも唱えていて、この2つはセットみたいです。
私はウクライナの完全勝利、そして、ロシアと中国が、自由な国に劇的に生まれかわることを祈っています。
そしてかならずそうなると思っています。
今日は、山荘のテラスの前の木の枝々をウグイスが鳴きながらぴょんぴょん飛び移っていました。
本物のウグイスは、メジロのようなウグイス色ではなくて、木の枝や幹に近いような色をしています。
ウグイスは非常に警戒感が強く、人の近くには絶対に近寄らないので有名ですから、ウグイスを肉眼で見た人は少ないように思います。
本当に目の前で鳴いてくれますので、びっくりするような大きな鳴き声です。
鳥がいっぱい来てくれるとそれだけで幸せな気持ちになれますね。
owlさんにとってよい1週間でありますように。