お中元やお歳暮の季節、アサヒのビールギフトに入っている紙があります。
小説家など、文章のプロが書いたエッセイのような短文です。
これを読むのが結構楽しいのです。
毎回、『さすが、文章のプロ』と唸ります。
今年の中元のショートストーリーもよかったのですが、去年の歳暮のものが最もよかったので載せます。
どの道でも、プロと素人には歴然とした違いがありますが、文章においても、それがなにげない短文であっても、さすがプロ、と思ってしまいます。
『さっそく冷やすために、全種類をパジャマの上着のすそにくるんで、落としそうになりながら、冷蔵庫の前まで行った。』
なにげないですが、同じ情景を文章で表現しようとすると難しいもので、ここまで的確に表現してかつ喜んでいる様が目に見えるようなのは素晴らしいですね。
『なんとなく過ぎ去るはずだった今日の夜が、急にキラキラと、彩りを増してくる。』
この表現も上手いですね。
余韻がある、素晴らしい短文だと思います。
素人の文章は変に説教臭くなったりわざと難しく書いたりして、余韻が圧倒的に足りない。ゴツゴツしている感じですが、上手い人の文章は柔らかいですね。