大河ドラマ『光る君へ』について

 

大河ドラマ『光る君へ』の第2話まで見ました。

視聴率は過去最低のようです。

キャスティングも知らない人や嫌いな人ばかりですし、平安の歴史物によくある貴族の恋愛物語が衣装の華やかさで繰り広げられるばかりで、嘘くさく中身のないドラマになるだろうと思っていたので、正直、見るかどうか迷っていました。

しかし、1話2話とも放送の数日後にオンデマンドで見てみました。

予想を裏切って非常に面白いですね。

1話の紫式部と藤原道長の子役が光っていました。式部の理由のない上から目線のセリフが面白く、それで式部を吉高由里子にしたのか、と納得でした(笑)

こういうキャラにしたいというのがよくわかりました。

2話から吉高由里子となりますが、キャラがはまっていていいですね。

もともと私は歴代の大河ドラマで最も素晴らしいのは断トツで『平清盛』だと思っていて、平安時代のリアルは興味あるのです。

しかし、平安時代のドラマはどれも王朝貴族の華やかさを表面的に描くだけでしたので、今回のリアルさは好感が持てます。

去年の『どうする家康』の脚本が酷すぎたので、久しぶりに楽しめる大河になりそうです。

配役がすべて地味で泥臭く、変に美男美女で視聴率を稼ごうとしてないところがグッドです。

実際は、主演が吉高由里子なので、北川景子のような女優を出すと全部持っていかれるので地味に抑えざるをえなかったのと、ジャニーズ崩壊も影響しているでしょうね。

その分、脚本を味わえるので、ちゃんと見る人が見たら、評価は高いドラマとなるでしょう。

1話での、式部の母親が殺されたのは、フィクションもいいところですが、大胆にこの話を作ったために、これからの展開や主人公の心情を複雑に描くことができるという意味でナイスだと思います。

 

私は『HIRO 2』で登場した時から吉田羊という人が好きでないのですが、今回、16才で入内した藤原詮子を演じているのはさすがに無理があるような気がします(笑)

全年代を演じなければいけないので仕方ないですが。

 

今回の大河ドラマが内容は面白いのに、視聴率が低迷するのは避けられないでしょう。

結局、視聴率が稼げるのは戦国時代だけであり、その他の時代に興味がある人が極端に少なくなる傾向にあります。

『平清盛』は出色の出来でしたが、視聴率は最低を記録しましたし。

 

とりあえず、久々に面白く見ることができる大河ドラマでよかったです。