消費税増税

消費税増税はもう決定のようですね。

増税延期で衆参同日選挙の可能性も考えていましたが、その線はなくなったようです。

 

一時期の日本は、一億総中流と言われ、世界で最も貧富の差のない国でした。

これは、共産主義社会主義が理想とし、しかし、全く実現できなかったものです。

共産主義国社会主義国ほど権力の差、貧富の差がありました)

それが、たぶん、小泉の時からだろうとは思いますが、考え方がすべてアメリカナイズされ猛烈に貧富の差が開くようになっていきました。

アメリカ流の考えが間違いというわけではありません。

資本主義の原則として、実績に見合った報酬が得られるのは当然のことです。

そして宇宙の法則からすると富は集中するのです。

持っている人はさらに与えられて豊かになる。 持っていない人は持っているものまでも取り上げられる』(マタイ25,29)

20対80の法則でも、すべてのものは上位の20%に集中します。

 

自分の力で富を得た人はそれなりの努力をし、主体的に想念を出し、創造する意志を持っています。

そうでない人は、他者依存的であり、自分の考えを持たず、主体的な想念を出すことが一切ありません。

ですから、そのままいけばますます差は開くでしょう。

それはそれで仕方ないではないか、という考えもあり、その通りでもあるのです。

 

しかし、人間の社会では国家が放っておけば貧富の差はどんどん広がるのです。

20%の人たちだけに富が集中するのはいい社会ではありません。

満足度逓減の法則というのがあって、同じ1万円であっても、1億円の現金を持っている人が1万円をもらうよりは、今日食べるお金がない人が1万円もらうほうが、その喜びや満足度は何百倍も大きいでしょう。

ですから、金持ちから多く取ってお金を持っていな人に分配する、つまり所得の再分配をしていけば全体の満足度が大きくなるのです。

国はできるだけ厳格にそうしていくべきなのです。

しかし、消費税は貧困層ほど所得に対する負担率が大きくなる仕組みですから、ここまで貧富の差が開いた日本にあってはしてはいけない仕組みですね。